【鬼滅の刃】眩しすぎる君【竈門炭治郎】

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｢みーんな硬ェって言って全然切れなかったんだ！
そこで俺がな！スパッと頸を切り落としてやったんだぜ！！どうだ！すげーだろお前の親分は！！｣



｢うんっ、すごいよ！伊之助すごいっ｣



被り物越しでも伝わる伊之助のドヤ顔。



用意された自室に一度戻った後、私は伊之助から今回の任務の様子を聞いていた。



広い山を駆け回って鬼を探したことだったり

炭治郎や善逸より沢山鬼に攻撃をしたことだったり

他の隊員が切れなかった鬼の頸を切ったことだったりと、

それはもう私からしたらありえない、それこそお伽噺のような内容だ。


だから彼がしてくれる話(といっても殆どが自分の活躍)は、聞いていてとても面白い。



聞く度かっこいいなぁと憧れるし、私たちの生活は彼らによって守られているんだと実感する。



まだ孤児の施設にいた頃、
町の子どもたちが、鬼を倒す童話の話をしているのを聞いたことがある。


この蝶屋敷に来た頃、
鬼殺隊の人々をそんなお伽噺の中の英雄のように思った。


悪い鬼を倒して私たちを守ってくれる、かっこいい英雄。


鬼狩りと呼ばれる人達は、本当に凄い人なんだ。



｢んぎゃああぁぁあぁ！！Aちゃぁん！！ちょっと！ちょっと来てぇ！！｣



伊之助と話していたら、急に呼ばれた私の名前。


この声は善逸だろう。


大変慌てた様子が声で伝わってきて、
慌てて立ち上がった。


英雄がお呼びとあらば、守られているちっぽけな村人は、いつでもどこへでも駆けつけよう。



｢ご、ごめん伊之助！ちょっと行ってくる！！｣



まだまだ話足りなそうな伊之助にそう告げて、
私は急いで善逸の所へと急いだ。



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