【鬼滅の刃】眩しすぎる君【竈門炭治郎】

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｢Aちゃああぁぁぁあぁん！！！！｣



太陽がよく照った気持ちの良い日。


木々をぼうっと見ながらなんとなく昔のことを思い返していたら、劈(つんざ)くような叫び声がして我に返った。


ドタドタと足音を響かせながらこちらへと走ってくる黄色い人物。


｢たっだいまあーーー！！｣


最初は遠くに見えていたはずのその姿は、ものの数秒であっという間に目の前まで来ていた。

印象的な黄色の髪が揺れる。


｢おか、おかえり！善逸！｣


善逸の叫びに近い挨拶に、なるべくにこやかに、元気よく返す。


ここは蝶屋敷。


あの夜炭治郎は、''藤の花の家紋の家''と呼ばれる所へと私を連れ帰ってくれた。

私が炭治郎と出会ったのは彼らが任務を終えた日の夜だったらしく、その家では寝ている彼の仲間たちもいた。

そのうちの一人が彼、我妻善逸だ。

それから炭治郎を通してお館様や柱の方々に了承を得て、今はここに住まわせて貰っている。

この蝶屋敷が、今の私の居場所だ。



｢あぁ〜もう可愛いAちゃん見て疲れなんて全部吹っ飛んだもう天使！！俺の癒し！！｣


｢あ、はは...｣


任務から帰った彼らを出迎える。


鬼と戦って疲れているだろうに、善逸はそんな素振りはちっとも見せず、少し興奮気味にそう言う。

そんな善逸の言葉になんて返したらいいか分からず、すかさず苦笑いが零れた。


新しい場所に来ても相変わらず、私はこんな調子だ。


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