【鬼滅の刃】眩しすぎる君【竈門炭治郎】

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｢あっ！いた！｣


｢Aさんいたよ！｣


｢Aさーん！｣


アオイちゃんと別れて怪我をしている人達の様子を見に行こうとしていた時、今度はきよちゃん、なほちゃん、すみちゃんに声をかけられた。



｢どうしたの？｣


三人の目線に合わせるため、屈んで聞く。


｢伊之助さんから預かり物をしたんです！｣


｢Aさんが朝食の準備をしていて忙しそうだっから、後で渡してほしいって！｣


｢本当は直接渡したかったらしいんですけど、任務が入ったみたいで...｣


思わず首を傾げる。


｢あ、あずかり、もの？｣


伊之助が、私に？


なんだろうと考えたが、まるで見当もつかない。



｢これです！｣



そう言ってなほちゃんは更にこちらへ近づいて、その小さな手を開いて見せた。




｢わ！ どんぐりだ！
大きくてピカピカしてる｣


手に取って、じっと見つめる。

丸くて大きい、ピカピカのどんぐりだ。



｢ ''別れも言わずに行くと寂しがるだろうから、渡しといてくれ！'' って伊之助さんが！｣


｢ツヤツヤで、伊之助さん自慢のどんぐりらしいです！｣


聞いて、思わず顔が綻ぶ。


なんというか、とても伊之助らしい。


胸が温かくなって、どんぐりを胸元でギュッと握った。



｢三人とも、ありがとう！｣



少し熱を持った顔そのままで、お礼を言う。


心の中で、伊之助にも。



｢ ｢ ｢ はい！ ｣｣｣



声を揃えた、笑顔の返事。


伊之助がよく言う''ほわほわ''という気持ちが、何だかよく分かったような気がした。



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