【鬼滅の刃】眩しすぎる君【竈門炭治郎】

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無愛想で根暗な奴


私を知る人はみんな口を揃えてそう言う。

昔から、人と接するのが苦手だった。

何か喋ろうとすると緊張して吃(ども)ってしまうし、目線が泳ぐ。

急に話しかけられたらテンパって、
顔が赤くなり俯いてしまう。

普通に喋れない私は輪から外される。

世の中では当然のことだった。


どんどん人と話さなくなって、

なんとなく俯くようになった。


そんな私をみんなは無愛想で片付けて視界から外すようになった。

私を笑っていた子たちも、飽きたのか興味を示さなくなった。



悲しかったけれど

寂しかったけれど

それでも、よかった。


あの、黄色が暗く暗く濁ったような、酷く醜い色を向けられるくらいなら、みんなの目から映らなければいいと思った。




____私には相手の感情が色として視えていた。


誰にも言っていない、私の特別な力。

喜怒哀楽なんてそんな単純な感情だけじゃなくて、
もっといろいろな感情が色として可視化される。

端的に言えば、相手の気持ちが分かるのだ。


だから、みんなからその色が視えた時は幼いながらに絶望したものだ。

普通の人と違う、おかしなところを見つけた時のあの淀んだ黄色。

楽しいという感情の歪んだ、汚らしい色。


その色が私は、昔から大の苦手だった。


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