歪みノ愛 ２

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やっぱり俺はカッコ悪い。








今だって、ほら









大好きな子を泣かせてしまった。
















｢A…………っ｣









笑顔にしたいとか言ってたくせに、







俺は何もしてやれなかった。









俺から流れる血を必死で留めようとするA。









生臭い血の匂いの中、微かに、彼女の匂いがする。









けどそれはもう、Aの香りなんかじゃなかった。



















｢ああ、ジミンか…………｣



















あいつと同じ匂いがする。









それもそうかぁ……。









二年も一緒にいたら、匂いなんて伝染るもんね。









でも、俺はその匂い、嫌い。









そんな匂いを漂わせるAは、いやだ。

















｢A………ごめん……｣













だって、そんなAを感じると、







助けられなかったんだって、思うから。

















｢俺、守れなかった…………｣



























ねえ、A









俺は本当に、キミを守れた……？







ううん、守れてないよね。







それどころか、泣かせちゃった。









俺はAの笑顔が見たいのに。









ごめん、本当にごめん






俺にAを幸せにする事はできないのかなぁ……。























───ああ、そうだ



















最後に聞きそびれた言葉、教えてよ















俺が愛してるって伝えて、キミはどう思った？








嫌だった？




迷惑だった？




















………もし、







もしも、









愛してるって言ってくれたら、















泣いてなんかいないで、






















俺の大好きな笑顔で、笑ってよ───……。






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