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「おま、え……。Aを盾にしやがって……っ!」
ジミンさんは、テヒョンさんと対していた。
怨みでも吐くかのように、彼の殺意が送られるが。
捕まった奴は怖くないとも言いたげに、テヒョンさんは肩をすくめた。
「盾っていうのは、攻撃から身を守る為にあるんだよ、ジミナ。
その点で言えば、Aは盾じゃない…っ。それに、お前はAに『攻撃』なんか出来ないんだからな。
……分かる?理屈を語っている、つもりだけど……っ」
それで、私でも意味を理解した。
あの時、彼の時が止まった────
ナイフがテヒョンさんに伸びなかったのは、私のせいだ。
躊躇い。
私に『当たったら』ということが、彼の動きを止めていた。
それで、あることがよぎる。
“私のせい”
彼から逃げたいと思ったけど、まさか、最後にこんなカタチで彼が捕まるなんて。
何も思わない筈がなかった。
あの躊躇い
私の身を案じて手を出さなかった。
自分を二の次にして、彼が優先的にしたのは“私”───。
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サクラ - 初コメント失礼します! とても最高で感動しました!一つだけ気になったのが某ヤンデレ小説と同じ結末や台詞回しだったのですが、、、 (2019年11月6日 21時) (レス) id: d1541e6bdd (このIDを非表示/違反報告)
コットン(プロフ) - この作品ほんとに最高でした!テヒョンも良かったけど私はジミン派でした!不器用な愛だけど狂気じみた愛だけど胸が熱くなってドキドキしました!実際に自分にこんなことが起きたら怖いのかもしれないですけどこんな愛も素敵ですね♪ ありがとうございました! (2018年2月18日 16時) (レス) id: b779f4b878 (このIDを非表示/違反報告)
日向(プロフ) - bamchanceさん» こちらこそレスありがとうございます。ですよね、EXO強かったなあ…。悲しい終わり方をしてしまったので、次にジミンの作品を作ることになったら、コメディにします:-) 私もbamchanceさんの作品楽しみにしてます! (2016年12月3日 21時) (レス) id: 50a7649c25 (このIDを非表示/違反報告)
bamchance(プロフ) - 日向さん» お返事ありがとうございます!ユンギの涙に私もやられました(T . T)そうですね!愛しすぎたが故の結果ですね!これからも日向さんの作品楽しみにしてます! (2016年12月3日 21時) (レス) id: f8e883a027 (このIDを非表示/違反報告)
日向(プロフ) - YUIさん» なんと…。最高だなんて、そんな。ありがとうございます、嬉しいです。>_<、 (2016年12月3日 20時) (レス) id: 50a7649c25 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:日向 | 作成日時:2016年10月23日 20時