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｢もう、Aは。
俺が泣いても、
“大丈夫？”と言ってくれないんだね……｣
Aもまた泣いている。
薄暗い空間に相応しい感情で満ちたここに、
Aを閉じ込めておくわけにはいかない。
Aは、俺と違う。
優しさで溢れた空間にいるべき人だ。
Aを解放し、一人となった部屋で思う。
結局のところ、俺は人を愛してはいけなかったんだ。
異常と呼ばれる愛を孕んだまま、誰かと寄り添うことは許されない。
俺の求めるものと、相手の求めるものの違いを気づけたはずなのに、認めたくなかった。
愛情ではなく、Aの優しさに甘えすぎていた。
俺の異常さを感じていたはずなのに、最後の最後まで突き放さなかったA。
溝を埋めようと必死になっていたが、その実、Aの方が俺との関係を修復しようとしていたに違いない。
あまりにもおかしい俺を、普通にしようと、
Aは寄り添ってくれていたのに。
俺は身勝手なことしかしていなかった。
それなのに、まだAのそばにいたいと思ってしまう。
Aを傷つけるのを承知で、なおも。
────また愛してほしいだなんて。
また空っぽになる。
Aへの愛情で膨らんだ分、より大きく。
酷く。苦しく。飢えていく。
彼女が望む俺(恋人)になることも出来なくなった。
この身は、彼女なしでは生きることも出来なくなっているのに。
｢……、もういっか｣
ずっと昔から思っていたことだった。
死んでないから生きてきた。
そんな幼少期から今まで。
Aと出会い初めて生きてきて良かったと思えたんだ、十分だろう。
何よりも、俺は罰を受けなければ。
常々、Aを不幸にするような奴がいれば殺したいと思っていたんだ。
今回はその対象が俺になっただけの話。
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みく(プロフ) - 日向さん» 自信持ってください！私は日向さんの作品大好きですよ！！ (2017年1月8日 22時) (
レス) id: 885612460c (このIDを非表示/違反報告)
日向(プロフ) - みくさん» なんと、そういう風に言って頂けるなんて、私めは幸せです:-) 確に、ゆるいお話も私の大切な作品の一部ですし、なんとか自信をもって頑張ります…！ (2017年1月7日 19時) (レス) id: d5d017206e (このIDを非表示/違反報告)
みく(プロフ) - 日向さん» あらぁ、残念…なんて 笑 ジンくんの家にいることが…とか、ストーカーさんみたいなゆるいお話は楽しみながら読めるのでそれはそれで良さがあって素敵なお話だと思ってますよ！頑張ってください (2017年1月6日 21時) (レス) id: 885612460c (このIDを非表示/違反報告)
日向(プロフ) - みくさん» そうなんです。いやいや、褒めても何も出ませんよ…。最近ゆるいお話しか作れなくなって来たので、そう仰って頂けるととても嬉しいです:-) 頑張ります。 (2017年1月5日 15時) (レス) id: d5d017206e (このIDを非表示/違反報告)
みく(プロフ) - (#ﾐﾝ ｾﾅ)さん» わざわざお返事ありがとうございます^ ^ 作品を読んでいたのにコメントせず申し訳ない気持ちでいっぱいですTTミンセナさんの更新も楽しみに待っているので頑張ってください (2017年1月5日 12時) (レス) id: 885612460c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：( #ﾐﾝ ｾﾅ ),日向
x他1人 | 作成日時：2017年1月1日 12時
