第56話 能力の自我 ページ9
「なんだ。この眠気は…ッ」
世界に響き渡る声により、この体の主・リムル様の魔王の進化が完了し、系譜の魔物に対する
若様が眠るのを見届けさせ、『脅威は無い。安眠するべきだ』と自分に言い聞かせたかのように偽装し、数日分の疲労が蓄積している体を休ませたのを確認。直後に体の主導権を一時的に握り、『誰かの声が聞こえたが、気のせいだろう』と頭の片隅で考えていると踏まえて、
すると、『大賢者』は赤い瞳の眼球を動かして視線を移し、妾の姿を映す。
《問。あなたは誰ですか？》
《妾は、
だけど、彼女は形の良い眉を中央に寄せ、不機嫌な表情を示した。
《告。その分、あなたの
《ふふッ。わかったわ。残念だけれど、貴女の言う通りにしましょう。今度話す時には、そんなに怒らないで欲しいわ》
彼女に笑いかけている間、並列思考のスキルで蘇生術の観察と解析をするよう、
《問。あの老人に、個体名＝ショウゴ・タチバナのスキルを
《嗚呼。ラーゼンね。そのほうが、リムル様が魔王に進化した際に、助力できる人材を
ますます不機嫌になる大賢者に対して、笑みを浮かべておく。眠る前に姿勢を正し、妾はきちんと正座し、元人間の
《ミュウラン、と言ったかしら？》
「あ。はい」
《主の事を、今後とも
「も、もちろんです！」
《おやすみなさい》
そして、妾は浅い眠りにつく。
主の意識が覚醒。進化が無事成功。完了し、
「クフフ。あなたのお陰で、面白いモノが見られました」
主が妾の存在を知覚するのは、先の話。
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竜胆(プロフ) - 葉月さん、ありがとうございます。ようやく三竦みの戦いになりましたので、楽しみにして下さい。更新頑張ります。 (2023年5月4日 17時) (
レス) id: 2d2249a2d0 (このIDを非表示/違反報告)
葉月 - いつも楽しく読ませていただいています！これからも応援してます更新がんばってください (2023年5月3日 23時) (レス) id: 63cb68265f (このIDを非表示/違反報告)
竜胆(プロフ) - 栞を挟んで下さった方が、300人を越えました。更新頑張りますので、よろしくお願いします。 (2023年1月4日 8時) (レス) id: 2d2249a2d0 (このIDを非表示/違反報告)
竜胆(プロフ) - いつの間にか百票突破！ 皆さん、ありがとうございます。 (2021年9月9日 1時) (レス) id: 2d2249a2d0 (このIDを非表示/違反報告)
竜胆(プロフ) - 気がついたら、お気に入りにして下さる方が200人越え。ありがとうございます！ (2021年3月27日 15時) (レス) id: 51177a25d0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：竜胆 | 作成日時：2019年5月13日 23時
