第50話 吐露 ページ3
「…あのな。皆。俺は、元・人間の転生者だ」
今後、人間に対する振る舞いについて考える議会の最中にリムル様がそう言われたが、あたしは、心の片隅で『同じ人間ではないか』と思った事がある。しかし、
「…リムル様。『俺は』といいますと…？」
スライムの主が自分と視線を合わせられたが、それに静かに
「ここに参列しているAの先祖も、同じ世界の人間だからだ。俺は、彼女が生きていた時代から数えて250年後の人だな」
リムル様はスライムに。あたしの先祖は
「進化したお前達が人間に近い姿になったのは、もしかしたら、俺の願望が影響したのかもしれない」
「
リムル様から
「──すまなかった。全ては、俺の責任だ」
しかし、今回の件の全責任が我が主にあるわけではない事は、各人が理解している。それを真っ先に発言したのは、姫様だった。
「いいえ。それは違います。私達にも、『いつでもリムル様が守って下さるのだ』という甘えがあったのです。その結果が、あの惨劇でした。断じて、リムル様がお一人で抱える問題ではございません」
姫様の発言を皮切りに、皆が口々に『それは違う。それを言うなら、俺の。私の責任だ。あの時、ああしていれば』と後悔を
「あたしも、ミュウランに気を取られていた。親近感を感じたからと浮かれ過ぎて、疑問すら持たなかった。言動で気になる点は、いくつもあったはずなのに……」
何が友達だ。馬鹿馬鹿しい。
後悔という名の暗い影が、心に重くのしかかっている。
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竜胆(プロフ) - 葉月さん、ありがとうございます。ようやく三竦みの戦いになりましたので、楽しみにして下さい。更新頑張ります。 (2023年5月4日 17時) (
レス) id: 2d2249a2d0 (このIDを非表示/違反報告)
葉月 - いつも楽しく読ませていただいています！これからも応援してます更新がんばってください (2023年5月3日 23時) (レス) id: 63cb68265f (このIDを非表示/違反報告)
竜胆(プロフ) - 栞を挟んで下さった方が、300人を越えました。更新頑張りますので、よろしくお願いします。 (2023年1月4日 8時) (レス) id: 2d2249a2d0 (このIDを非表示/違反報告)
竜胆(プロフ) - いつの間にか百票突破！ 皆さん、ありがとうございます。 (2021年9月9日 1時) (レス) id: 2d2249a2d0 (このIDを非表示/違反報告)
竜胆(プロフ) - 気がついたら、お気に入りにして下さる方が200人越え。ありがとうございます！ (2021年3月27日 15時) (レス) id: 51177a25d0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：竜胆 | 作成日時：2019年5月13日 23時
