弐話 ページ2
デイダラとの鬼ごっこで逸れたトビは見回りをしていた
忍びも少なくない
トビは小走りで街中を颯爽としていると曲がり角で
ドガッ
『ボフッ‼』
壁の様な何かにぶつかりゴロゴロと転がって電信柱に頭を打つ
・・・ゴリラ、かな・・・?
いや、ゴリラじゃなかったら成人した人間を五メートル先まで吹っ飛ばす事は不可能なはず
それとも、忍びか?じゃなきゃ余程鍛えてる奴か・・・
違う。きっと“世界”には街中を普通にゴリラが出歩いてるんだ
どうしよう、無理矢理巣に連れて行かれて子供達のdinnerにされてしまうのか
「すみません、大丈夫ですか?」
ほら、大丈夫ですかとか聞いてきた
『あ、ハイ、大丈夫ッス!』
アレ、意外と優しいゴリラかな
ん?“世界”のゴリラは喋るのか・・・さすがだ
ゆっくりと立ち上がり服の汚れをぱっぱと落とす
くるりと振り返ると、
「怪我はないですか?」
ニコっと笑ったゴリラ、ではなく、金髪のチャラそうな男
『怪我はないッス!ご心配おかけしたッス!』
てっきり黒を想像していたので正直残念
だが、さっきぶつかった時に感じたガタイの良さ、胡散臭い笑顔、どう考えても国側の人間だ
ここは早いうちに引いた方がいいだろう
『じゃあ、僕はこれで・・・』
「あれ、安室さん!どうしたの?」
なんか子供が来た
「コナン君!いや〜、今この人とぶつかってね」
「そうなんだ、お兄さん大丈夫?」
『大丈夫ッスよ!じゃ、もう行きますね!』
先程の曲がり角を曲がる
「あ、待って!」
だがトビは瞬身で消える
「いない・・・」
「・・・要注意人物だね、彼は・・・」
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作成日時:2018年7月9日 18時