13話 ページ13
ふと、全力疾走している私の耳にすっとそんな会話が入り込んできた。
助けるため...
お姉ちゃんは知らない...
まだ何かあるんだ。私達に隠されているお父さん達の秘密。
「お姉ちゃん!」
ぼーっと銀髪バカを見ているお姉ちゃんを呼ぶ。
「今すぐ抵抗やめて」
「どうして?お父さんはね、自分の会社の利益を守るために私たちを引き裂こうとしてるのよ」
「違うの!まだ何かあるみたいなの...」
頬に衝撃が走り、気がついたら尻もちをついていた。
「そうよね...Aちゃんは私のこと嫌いだもんね!きっと早くいなくなってほしいのよね!今までだってこんなところで不自由させていたのも、最近ずっと嫌な想いをさせていたのも、今だって迷惑かけてるのも私だもの。こんなお姉ちゃん...もうお姉ちゃんとして見てくれていないのかもしれない。でも、前にも言った通り、Aちゃんのことを大好きなのにはかわりないから。大好きだから、Aちゃんに嫌われても、お父さんから守りたいの。それに、もし、私が社長になったら、もう会えない気がして...」
「違うし!!」
お姉ちゃんのこんなドロドロした想いを聞くのは嫌だったかもしれない。
だけど、それ以上にお姉ちゃんの、私は嫌われているけど愛情は私はまだ持っているという、悲劇のヒロインぶった態度も気に食わなかった。
「前からそういうとこも嫌だったのよ!悲劇ぶって!今のお姉ちゃんがいけ好かない感情はね、お姉ちゃんのことが好きって気持ちがないと生まれないの!好きだからこそ、嫌いなの!私だって、お姉ちゃんに幸せになってほしいと思ってたから、私なりに邪魔にならないように頑張ってたもん。だから、お姉ちゃんが社長にやって遠くに行ってしまっても、私もこっちで頑張って、行ける時は会おうと思ってただけだったのに...」
気付くと周りはシーンとしていた。
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aina♪(プロフ) - .さん» ありがとうございますm(*_ _)m (2018年10月22日 22時) (レス) id: 7f277c8298 (このIDを非表示/違反報告)
. - テストでスマホ触る時間なかったから遅れたけどお誕生日おめでとう。更新頑張ってください。 (2018年10月18日 13時) (レス) id: 73e7f6dca5 (このIDを非表示/違反報告)
aina♪(プロフ) - AYARAさん» コメントありがとうございます!(TT)そう言っもらえて嬉しいです!(≧∇≦)頑張ります!г(ゝv・))9 ガンバルッッ (2018年6月18日 18時) (レス) id: 7f277c8298 (このIDを非表示/違反報告)
AYARA - 前回のめっちゃ面白かったです!これからも頑張ってください! (2018年6月18日 2時) (レス) id: fe7ae3b5a6 (このIDを非表示/違反報告)
aina♪(プロフ) - コメントありがとうございます!ヽ(*´∀`)ノずっと読んでくださってるんですね!嬉しいです!(≧∇≦)続編もよろしくお願いしますm(*_ _)m (2018年6月16日 13時) (レス) id: 7f277c8298 (このIDを非表示/違反報告)
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