いちごミルク(2) (ページ5)

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ウジンside

「好きな人は…いるけど、その子彼氏いるから」

兄弟でこんな話をするのはいつぶりだ？

恥ずかしくてたまらない。

でもヒョンは経験豊富そうだし頼りになる…

「…え？彼氏いるの？」

「うん、いるよ。しかも俺の部活の後輩と付き合ってる」

や、こんな話するとかまじ辛いわ

ヒョンはテーブルに今日の夜ご飯を並べる

俺はその向かい側に座ってTVをつける

「ねえ、ウジンはAのことはどう思ってる？」

いきなりの質問

もしかして俺の好きな人バレてる？って正直焦った

「…A？なんで急に…？」

ヒョンはいつものようにヘラヘラと笑いながら、

「やー、仲良しの幼馴染だけど好きになったりとかないのかな？ってさ」

と言った。

「あー、この前Aにウジンはただの幼馴染で

それ以上でもそれ以下でもないって言われたから、

そもそもあいつにそんな気ないよ」

自分で言ってて心は大号泣したい気分…

二人で小さくいただきますをして、ご飯を食べ始める

「ていうか、あいつ彼氏出来たし」

と言うとダニエルヒョンは驚いた顔をしてて、

変なとこにチキンが入ったのかゲホゲホと咳をし始めた

「ヒョン…(笑)大丈夫？(笑)」

冷蔵庫からお茶をとり出してコップに注ぎ、ヒョンに渡す

ヒョンは受け取るとお茶を少し飲んで、一息ついて、

ありがとうと言った

「Aに彼氏って本当？ちゃんと本人から聞いた？」

割と真面目な顔をしてヒョンが聞いてきたから、

ちょっとびっくりした

「本人からは聞いてないけど、彼氏と抱き合ってんの見た」

「へー？どこで？」

「え？この前のダンスの大会で…」

「誰と？」

「俺の部活の後輩……あっ」

立て続けの質問に素直に答えた俺が馬鹿だった

オワッタ

そう思った

目の前のヒョンをみると、

「ふーーーーん？」と言ってニヤニヤしていた

「ウジンの好きな子はウジンの部活の後輩と付き合ってて…

Aもウジンの部活の後輩と付き合ってるんだ？？

これって偶然？？」

ヒョンを見るとニヤニヤニヤニヤ

完全に、オワッタ

思わず頭を抱えた

そんな俺を見てヒョンは大爆笑して、

「ウジニ本当にかわいいな～！」とバカにしてきた

小学生の頃から隠してたのに、ついにバレてしまった。

オワッタ