いちごミルク(2) (ページ4)

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ウジンside

Aが病院に運ばれたと聞いたときは正直すごく焦った。

すごく心配で、女の子なのに傷ができたら…とか、

昔からAはそそっかしい部分というか、危なっかしい部分があって

運動神経はいいほうなんだけど、自分からアホなことをしたりして転んだり

やらなくていいことやって怪我したりというのが多かった

だから小さいときは俺がずっと見てなきゃ！って意識があったんだけど

中学と高校で体育は男女別だったからそうもいかなくて

今回みたいな大きな事故はなかったけど、

よくはしゃぎすぎて怪我をしてたから心配が多かった

一緒に帰ってるときのAは静かで、反省しているようだった

迎えに来てくれてありがとう、なんて言われたら少し照れくさい

君が心配だから、俺はどこにでも迎えにいくよ

家に着いてからもずっとAのことを考えてしまった

どうしたら俺のことを見てくれるかなって

今度、デートにでも誘ってみようかな

Aは俺と二人で出掛けることをデートと思ってくれるかな？

それから制服から部屋着に着替えてリビングに行く

ダニエルヒョンも帰ってきてたみたいで、

夜ご飯の準備をしてくれていた

「あー、ヒョン。今日はバイトないの？」

ヒョンは鼻歌を歌ってて上機嫌だった

「うん、ないよ。今日の夜ご飯はチキンだよ～。フフフ」

「ヒョン、なんかいいことあった？」

そう聞くと、フンフンフンフン鼻歌を歌いながら

「まあね～」と言っていた

きっと今日はチキンが安かったのだとそう思い、

俺は洗濯機を回す

ヒョンが新しく買ってきた柔軟剤はいい匂いがした

「ヒョン、これいい匂いだね」

洗濯機のある洗面所からキッチンのヒョンに向けて言うと、

「でしょ、この匂いモテそうだよね」

と真後ろから聞こえて、思わず声を上げてしまった

「うわっ！！びっくりした！！」

と言うと、ヒョンは楽しそうに笑って

手に持っていたチキンを俺の口元に持ってきた

パクッと食べるとまたヒョンは笑って

「ウジニかわいいなあ」と言い始めた

「なんか今日変だよヒョン」

よっぽどいいことがあったのか？

ここまで機嫌がいいと何があったのか気になってしまう

「彼女でもできた？」と聞くとニヤニヤして、

「ウジニは彼女いないの？」と逆質問

俺が質問したのに。

いないよ、と言うと続いて「好きな人は？」と聞いてくる

好きな人は…

。。。