いちごミルク(2) (ページ25)

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ウジンside

。。。

17:00、インターホンを鳴らすと出てきたA

私服に着替えて、髪を巻いて、化粧もしてる

本当に可愛い、綺麗すぎる

これって全部、俺とのデートのためだよな？
…って、そう思うと本当に嬉しくて。

Aがはぐれるなと言うから、
「じゃあ、手繋ぐ？」と冗談のつもりで言うと

Aの顔は赤くなった

そんな反応されると期待してしまう

手を取るともっと顔が赤くなったから、
なんだかこっちまで恥ずかしくなって顔を見られないように前を向いた

緊張して、祭りに着くまで何を話してたかあまりおぼえていない

祭りにつくとAはテンションが上がって、
いつもの調子に戻ってきた

『わー！あれ食べようよウジナー！
うわあ、でもあれも気になるなあ、えー迷う、、』

「なら俺がたこ焼き買うから、お前はチョコバナナ買えば？
半分こしたらどっちも食べれる」

そう言うとAは、『わ、ウジン天才…(笑)』なんて言ってくるが、
普通に考えたら思いつくだろ(笑)

別々に並んで買えば早いんだろうけど、
時間に追われてるわけじゃないし
Aが可愛いから変な男に声をかけられても嫌だから一緒に並んだ

たこ焼きの列に並んでいると、
前からダンス部の女子たちが歩いてきた

気まずくて顔をそらしてみたけど、すでにバレていたらしく

「ウジン先輩～！」なんて声をかけられてしまう

近くに来たところで俺の左側にいるAに気づいて(しかも手繋いでる)

「あっ、お邪魔しました～、、、」と言って去っていった

その反応が残されたこっち側としては一番気まずい

『…ダンス部の後輩だよね？よく朝挨拶してくる…』

「あー、うん。そうそう。」

適当に流そうとしてみても

『あの子絶対ウジンのこと好きだよ。見てたらわかる。』

なぜそうなるのか

「…A、嫉妬してんの？(笑)」

と聞くとAは『…うるさいっ！』と言って下を向いた

や、待って。
その反応は可愛すぎる。

こっちが照れる。

髪をどけて顔を覗くと、真っ赤だった。
髪からはフワッといい香りがして、思わずキスしたくなってしまったので
代わりにAの頬をつねった。

『痛っ！なにするの！もう…！』

と怒り始めたので、「お前が悪い」とだけ言った。