いちごミルク(2) (ページ23)

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。。。

そしてついにお祭り当日

お祭りはお昼から夜までやっていて、
8時から川沿いで花火が上がる

16:00、学校が終わって
私服に着替えるためウジンと一緒に一旦帰宅する

17:00にウジンが家に迎えに来てくれると言った

リュックを置き、中から財布とポーチを取り出して
ポシェットに入れて。ティッシュとハンカチも。

制服から私服に着替える

そしてストレートにおろしていた髪を巻いて、ハーフアップにした

メイクもちゃんとしてみた。

今日はデートだから。好きな人との。

気合い入れすぎとか言われたらどうしよう(笑)

でも、好きな人とのデートだよ？気合い入れるよ。

お気に入りのボディスプレーを少しふりかけて
時計を見るともう16:56。

もうウジンが来てしまう。

緊張してきた。

17:00、ピンポーンと家のインターホンが鳴る

ドアを開けると

私服に着替えたウジン

うわ、なんかかっこいい。髪セットし直してる(自分もセットし直した)

「おぉ、準備できた？」

『うん、できた…！行こっか…！』

ウジンは、うんって言って優しく微笑んだ

お祭りへ向かう道は、同じくお祭りに向かう人がたくさんいた

地元で一番大きなお祭りで、花火も綺麗で有名だ

『わー、やっぱり今年も人多いね！』

「この前TVで紹介されてたし、観光客も結構来てるんじゃない？」

『うわー、はぐれないでね？』

言ってから、あ。と思った。

なんかこれ手繋ぐの催促してるみたいじゃない！？
ちょ、間違えた。一瞬過去に戻れ。

ウジンはフンッ(笑)って鼻で笑って

「じゃあ、手繋ぐ？」と手を差し出してきた

また心臓がドクドクと鳴り始める

なんでウジンはそんな余裕なの…？

あ、彼女4人もいたんだっけ

『…あ、や、いいよ。』

ああああ、もう、ここで素直に、うんって言える子になりたい

素直じゃない、可愛くないなぁ、私。

なんて思っていると、ウジンは笑いだした

「フハハッ(笑)」

『…や、なんだよ…』

「顔が、繋ぎたいって言ってる(笑)」

そう言ってウジンは私の手を取って前を向いた

私はボンッて顔が爆発したみたいに熱くなった

夏の気温のせいじゃなくてこれはウジンのせいだ

きっと今の私の顔はすごく真っ赤だ

お祭りに向かう道中、ずっと繋がれた手に全神経が集中してて
何を話しながら歩いたかイマイチ覚えていない(笑)