いちごミルク(2) (ページ18)

今日:8 hit、昨日:0 hit、合計:19,132 hit

17 ページ18

ウジンside

。。。

「…なに？」

そう聞くとAは俺を真っ直ぐ見て

『今まで何人の女の子と付き合いましたか？』

と聞いてきた。

…………

「はあ？？？改まってなんだと思ったらそんなことかよ(笑)」

本当に何も気づかなかったんだな(笑)

てかデフィ達は知ってたのになんでAに教えなかったんだ？？

図書室だから声を抑えて笑っていると、

Aは不機嫌そうな顔で睨んできた

『そんなこと…なんかじゃないよ。私にとっては一大事だよ。

まさかコミュ障のウジンに先を越されているなんて…あああ…』

と俺を馬鹿にして頭を抱える

腹立つ(笑)

「えっと…、中学で1人と高校で3人…？だった気がする」

そう答えるとAは目を見開いて俺のほうを勢いよく見た

『は？え？じゃあ、え？4人？4人も元彼女様いるの？え？は？』

「あんまり喋ったことない子とかだと断る前に勢いに負ける」

Aはまた頭を抱えた

俺の付き合うパターンとして、いつも断れずに付き合ってしまう

そのせいで今まで付き合ってきた女の子を傷付けてきた

『…なんか、あのさ、めっちゃ聞きづらいし、
この場で聞くことじゃないんだろうけどさ…』

Aは俯いて、また改まって何か言おうとしている

何故か顔を見せないようにもっと下を向いて髪で顔を隠した

『……………ちゅーとかしたの…？』

「………は？」

まさかそんなこと聞いてくるとは思わなくて

というかAがそんなこと気にすると思わなくて

「なんで？」

『や、だって…付き合ってたって言ったらさ、やっぱそういうことも…』

…言いづらい。どっちにしろ言いづらい。

してないと言っても意気地なしと思われそうだし、

したと言ったら他にもツッコまれそうだ

「お前はそういうことしたことないの？」

と言うと、Aは驚いたように俺を見て、
顔を真っ赤にさせた

何だこの反応は。

純粋すぎないか？

『したことあるわけないじゃん…。付き合ったことないもん。』

やっぱりそうなのか…

やばい、なんかめっちゃ可愛い。

ニヤけそうな顔を見せないように必死に真顔をつくる

「そういうことしたいの？」

『…！…もう！！うるさっ！！ウジンのばかたれ！！』

ここ図書館だから、うるさいのはお前だ。

。。。