いちごミルク(2) (ページ16)

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『あ！ウジン、待って！』

勢い良く立ち上がり、ヨングクくんのことを忘れて走り出す

また変な誤解をされてしまった

またウジンと気まずくなるなんてやだ！

いま、いま誤解をとかないと…！

教室を出ると廊下にウジンの後ろ姿を見つける

普通に歩いて帰ろうとしていたみたいで、

私は引き留めようと猛ダッシュする

『ウジン！！』

と大きな声で呼ぶと、彼は振り返って

目の前で止まろうと思ってたのに、廊下が濡れてて滑って止まれず、

そのままウジンと衝突した

ドンッ！！

Oh,my God…

でも勢いとは裏腹に、衝撃はほぼなくて

見るとウジンに包み込まれていた

『ご、ごめん…！滑って止まれなかっ…』

離れようとしたらウジンは私を抱き寄せた

『え、ちょ、ウジン…』

「俺との約束があったのに、なにあいつ」

なんか、いつもと違う…ウジン

あいつって…ヨングクくんだよね？

てかここ学校……

『ヨングクくんは、同じクラスで…』

「…デートすんの？」

私が言い終わる前に質問を投げかけてくる

『し、しないよ』

「しないの？なんで？」

『それは…』

ウジンのことが…好きだから…とは言えず

『ねえ、ヤキモチ？私とヨングクくんが喋っててヤキモチ妬いたの？』

と言うとウジンは私をはなして背を向けて歩いていってしまった

私は追いかけて、ウジンの2歩後ろをついていった

『ウジンもヤキモチ妬くんだね～…おもちゃ取られた赤ちゃんみたい(笑)
まあ、気持ちはわかるけどね！(笑)』

私もモモちゃんとウジンが話してるとき同じ気持ちになったもんなあ…

ウジンは「違うし…」とだけ言って歩き続ける

『ねえ、今日はどこ行くの？』

「ここ。」

と言ってウジンが止まったところは、図書室だった

…？？？

今日は読書デート…？？

ん？？？

『え？二人で読書するの？』

というと、ウジンは何言ってんだこいつという顔をした

「お前もしかしてさ、来週からテストなの忘れてる？」

…………………ア

オワッタ……………

だからウジンは部活休みだったんだね…

納得。

ってそれどころじゃなくて、勉強してない

最近授業中もたくさん考えることあって
先生の話あんまり聞いてなかったから

テストなんて知らなかった…

「…教えてやるから、勉強するぞ」

なんだかウジンがすごく頼もしく見えた…

『はいっ！ウジン先生っ！！』

。。。。