いちごミルク(2) (ページ11)

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私とウジンは公園のベンチに腰掛けて、

自分の飲み物を飲んでいた

特に話すこともなかったので気になってることを聞いてみることにした

それで私のメンタルがズタボロになったとしても、
今しか聞くタイミングがないと思ったから…

『「…あのさ」』

まさかのここでのハモリ。

まじか。

「え？なに？」

『や、ウジンからいいよ…』

「いや、お前から…」

譲り合いが始まってしまったのでこういうときは昔からのお約束

ジャンケンで決めることにした。

勝った方から話す

勝ったのはウジンだった

『はい、ウジンからどうぞ(笑)』

「あー、はい。」

ウジンは苦笑いして、首の裏のあたりをポリポリとかいていた

「あ、あのさ…お前はクァンリンと…付き合ってんの？」

まさかの発言に驚いてしまった

なんでクァンリンくん…？

前に一緒に大会観に行ったから？

いろんなはてなが浮かんで消えない

『え…？なんで？』

ウジンは下唇を噛んで、手もちょっと震えてて

緊張してるみたいだった

「見ちゃったんだよね、大会のとき…二人が抱き合ってるところ

だから、あー付き合ってるんだって思って。

でもお前からは何も聞かされてないから、聞いとこうって…思いました」

抱き合ってた……？

あ…もしかして、私が失恋して泣いてるとき…？

クァンリンくんが慰めてくれたときだ…

それを、ウジンは見てたんだ…

『そうだったんだ…。

でも付き合ってないよ。クァンリンくんに告白はされたけど…

好きな人がいるからって…』

「す、好きな人いるの？」

お前じゃ！ばかウジン！

って言いたいけど言えない…(笑)

『…彼女いるみたいだから諦めたいんだけどね

諦めきれなくて』

ウジンがこんなふうに誘ってきたり、
帰るのやめようって言ったら嫌だって言ったり…

私に期待させるようなこと言うから…

ウジンのせいにしてるけど…これは紛れもなくウジンのせいだよ。

ウジンはそうなんだ…ってつぶやいてスムージーを一口飲んで

「そういえば、お前の言おうとしてたことは？」

って話を振ってきた。

似たような質問をしようとしてたなんて恥ずかしい。

でも今しかない

『私も、似たようなこと聞きたかったの。

ウジンはモモちゃんと付き合ってるんだよね？

なんでこんなふうに私のこと誘ったりするの？』

オワッタオワッタ

これできっと明日からはもう…