[歌い手] 気紛れ男子に要注意！ [まふまふ]

episode04 ページ6

あ「うわぁぁぁっ、完っ全に寝坊したぁぁぁ！！」

どたばたと私は支度を始める

その音で起こされたのか、まふまふさんが部屋から顔をのぞかせた

うん、やっぱり別人だよね。

まふ君だったら大学あるもん。

……午後からということもあるかもしれないが……

ま「……うるさいんだけど。」

あ「っごめん！夜更かししてたら寝坊しちゃって…！」

ま「どうでもいいけど、もう少し静かにしてくんない？」

あ「出来るだけ気をつけます……」

ものすごく不機嫌そうな声音で言われたのでそう言うしかなかった

どんだけ嫌われてんの私(笑)

私は出来るだけ静かに急いで支度をして家をでた

……が、やはりうるさかったのだろうか、まふまふさんが部屋から出てきていたのが出る直前に見えた

・

・
家が近くて助かった……

何とか講義の前には着いた……

席に座ってぐったりしていると、頭をパコっとファイルで叩かれた

私は頭を叩いた主の方に向けた

あ「……おはよ、天月君。」

天「おはよ。ギリギリだね。引っ越したんじゃなかったの？」

あ「…引っ越したんだけど…生放送やってたら寝坊しちゃった」

天「……」

なんか呆れて物も言えない状態になっている天月君。

あ「それに何か不動産屋の不手際でダブルブッキングになっちゃって……」

天「え、じゃあ知らない人と同居してるの？」

あ「うん。……それで何か知らないけど私その人に嫌われてるんだよねー。何にもした覚えないのに。」

天「それで…どうするの？Aが引っ越すの？」

あ「うん。……あ、そうだレポート見せて。やってなくて(笑)」

天「またやってないの…」

呆れながらも綺麗に天月君の字でまとめられたレポートを貸してくれる

私はそれを写して天月君に返した

天「昨日はともかく……ちゃんと休めよ？……そしてちゃんとレポート自分でやれ。」

あ「うん。ありがとー」

最後に言われたことにはあえて触れなかった(笑)

episode05→←episode03

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す