[歌い手] 気紛れ男子に要注意！ [まふまふ]

episode01 ページ3

不動産屋から鍵をもらい、そのアパートへと向かう

……？靴？

玄関のドアを開けるとそこには男性用の靴があった

私は不動産屋のかと思いそのまま上がった

のだが………

あ「え？」

そこには既に運び込まれたと思われるダンボール

そしてその中身を片づけて行くイケメン。←

？「は？アンタ誰？」

あ「いやいや、貴方こそ誰ですか…？ここ私が借りたはずなんですけど……」

？「何言ってんの？俺も借りたんだけど？」

あ「え？！どういう……何で…？」

すると、このタイミングで私の携帯が鳴った

〜〜♪

あ「不動産屋……！」

私は急いで電話に出た

そしてとんでもないことを言われた

「お客様が契約していただいた物件ですが……こちらの不手際でダブルブッキングになってしまいまして……」

あ「は――？」

不動産屋の声が電話越しで聞こえたのか、部屋にいた男性が軽く舌打ちをした

舌打ちしたいのはこっちもなんだが。←

とりあえず一旦電話は切る

あ「え、と聞こえましたよね？どうします？」

？「どうするってアンタが出てけばいいんじゃないの？」

あ「それは嫌です！貴方がほかの物件探せばいいんじゃないですか？」

？「……なんで？」

意味分かんないというような顔で…というかバカにするような表情で、彼は言った

あ「？」

？「俺の方が最初にいたし、荷物も運んじゃってあるし。�俺の家�だからここ。」

…イケメンだからって何言っても許されると思うなよ！←

さりげなく俺の家を強調しやがって…

仕方ない……

あ「わかりましたよ！じゃあ出て行きますよ！………だけど、次の物件が見つかるまで部屋一個貸してください！」

？「……やだ。今すぐ出てって」

あ「無理です！泊る場所もお金もないんで！」

きっぱりと言い切ってやった

さすがにこの迫力に彼は気圧されたのか少し考えてから、

？「一個だけね」

と呟いた――

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