見合い相手が推しなんて ． 【金豚きょー】

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kyoside

えー、突然やけど皆さん、俺が意外とおぼっちゃま育ちなのを知ってますかね?

…… まあ、知ってなくても全然ええんやけど。寧ろ知らん方が嬉しいしな

この家嫌いやねんな ……,

何故か、って？
せやなあ …… 色々あんねんけど、"今"がまさにその時やな。

そう、今日はお見合いの日。
彼女は要らんって永遠に言うてんのに …… 。跡継ぎは姉貴に任せればええやんか。

そんな事をぼけーっと考えながら見合い部屋に座って居ると、スス、と部屋の扉がゆっくり開く。

彼女の第一印象はそうだな ……
可憐で,触れてしまったら壊れてしまいそうな,そんな印象だった。

そういや …… 、
出る前に念の為調べておいた見合いのルールが頭を過ぎる。

簡易に纏められたサイトには、大きく

" 男性から挨拶するのが基本です。 "

の青文字が。
他は覚えてないんやけど …… せめて1つでも。と覚えてきて正解だったか。

｢ぁ …… ええと、清野大晴(きよのたいせい)と申します。
見合いとか初めてなんで至らぬ所が有ったら指摘よろしゅう頼みますね。｣

なんて、猫を被った挨拶をした時。

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