帰宅 �� ページ7
『…ひょ？』
｢返事間抜けすぎるでしょ｣
思いがけない徹からの言葉に意味のわからない言葉が出てしまう
確かに英語は赤点ギリギリで馬鹿かもしれないけれど…そういう馬鹿じゃないか
｢ひかりはさ
白鳥沢に行って良かった？｣
徹が投げかけるように言葉を放つ
そんなの当たり前だ
『…うん、良かった。』
｢俺もそう思ってるよ｣
『…！』
｢ひかりが良いって思ったなら俺もそれで良かった。
可愛い妹のやりたいことは、ちゃんと応援してあげるのがお兄ちゃんの役目でしょ。
ウシワカに見惚れたって言うのは正直悔しいけど、ひかりが楽しそうに毎日過ごしているだけで俺は安心したんだから｣
そんな風に思っていたなんて
徹に少しでも嫌われた瞬間があったらなんて考えたことのある自分が馬鹿みたい
私はこんなにも大切に思われていた
『…ほら、また励まされた』
｢え？泣いてんの？明日学校なのにやばいんじゃない？｣
『泣いてない！鼻水が逆流しただけ！』
｢どういう言い訳！？｣
ぐしぐしと鼻を擦る
｢あ、それと｣
『？』
｢気なんて遣おうとしないでよね。家族なんだから。｣
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そうだ、私達今までもこれからも一緒にいる家族なんだ
『うっす…じゃあ今度徹が家に彼女連れてきても私は徹の部屋にゲームしに行くね』
｢そこは気遣えよ｣
.
すっかり暗くなった道を2人で歩く
『烏野強かったな〜』
｢短期間で成長しすぎなんだよ、飛雄といいチビちゃんといい…ホンットに腹立つ｣
『ビデオと見るのではやっぱりあの2人の速攻の速さが違かったな…。攻撃も守備も普通にレベル高いしさ…。牛島さんどシャットされた瞬間メガネ君に突進する所だった』
｢過激派め、そんなことしたらこっちまで恥ずかしいよ｣
『もーーーーー！！悔しい！次はぜっっっったいに勝つ！！』
｢シーーーー！！近所迷惑！｣
頭を軽くぽかっと叩かれて大人しく黙る
『あ、そうだ』
｢何さ｣
『家帰ったら髪切って』
徹は色々器用だから、前髪とか毛先だけとかをたまーに切ってもらってる
｢どのくらい？｣
『ちょい顎下ボブ』
私の髪は今胸の上くらい
だから割とバッサリに切りたい
｢俺美容師じゃないんだけど！？｣
『徹ならいけるって信じてる』
｢どうなっても知らないからね｣
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ryon - めっちゃ感動しました！！ラスト泣きました。作者さんありがとうございます！ (2020年3月23日 14時) (
レス) id: 89b2666c2a (このIDを非表示/違反報告)
もよみ(プロフ) - 卯月さん» とても嬉しいお言葉ありがとうございます…！(TT) (2019年1月4日 0時) (レス) id: 019257e657 (このIDを非表示/違反報告)
卯月 - こんなに素晴らしい作品をありがとうございます！さらに白鳥沢を好きになりました！ (2019年1月3日 21時) (レス) id: ac010926fb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もよみ | 作成日時：2018年12月23日 1時
