【HQ】絶対的エースを崇敬しています【白鳥沢】 (ページ37)

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まさかの出会い① ページ37

選手達のロードワーク中

諸々の準備が終わって体育館付近でタイマーを持ってボーッと突っ立っていた

『お腹空いた…』

ポケットにたまたま入ってた飴食べちゃおうかな～
いやでもみんな頑張って走ってるのに私だけそんなんダメだって
てか普通に考えて部活中にダメだって

『ボールの空気もう1回確認しようかな…』

｢お姉ちゃん！｣

『はいはいどうしたの……………！？！？！？！？！？！？』

誰！？！？？猛烈にこの子誰！？！？！？！？
なんで学校内にいるの！？！？

髪はちょっとくるくるのオレンジで、小学生低学年くらい…？

なんか見た事ある顔の気もする

｢お姉ちゃん、ここからすの？｣

からすのって烏野高校のことかな
ここからじゃ結構遠いけど…

『あっ、えーっと、ここは白鳥沢学園だよ…？』

｢夏ね、ママとお買い物来ててね、学校あったからしょーちゃんいるって思って、ママ置いて走ってきたの！｣

しょーちゃん

このオレンジの髪とくりっとしたお目目をみて、以前偵察と称して牛島さんに着いてきた男の子を思い出した

もしかして

『お名前、教えてくれる？』

｢日向夏だよ！｣

絶対日向翔陽くんの妹ちゃんだ、今私確信した

なんで兄妹揃って白鳥沢に入ってきてしまうんだ…好奇心旺盛か！

これは別に私が連れ込んだわけじゃないから先生にバレても怒られないよね…？

『夏ちゃんっていうのね。私は及川ひかり。ねえ夏ちゃん、お母さんは今どこにいるの？』

｢ひかりちゃん！ねえ、ここにはしょーちゃんいない？｣

ねえ無視しないで夏ちゃん

早いところお母さんを見つけないと心配するだろうしみんな帰ってきちゃう

『しょーちゃんがいるのは違う学校だから、ここにはいないよ。ママとはどこで離れちゃったの？』

｢そっかあ、しょーちゃんいないのかあ～。ママはね、近くのスーパーに置いてきちゃった！｣

ママ置いてきちゃった、なんて笑顔で言うもんだから最近の子怖い

近くのスーパーは歩いて5分くらい
そんなに離れてないとはいえ1人で強豪校に乗り込むなんて、子どもの好奇心ってすげえや！

どうやら話を聞くと、スーパーに行く途中で白鳥沢を見つけ、お母さんが買い物をしはじめた瞬間店を1人で出てきてしまったらしい

早急に送り届けるべきだと思い、コーチにかくかくしかじかと説明して夏ちゃんと手を繋ぎスーパーへ向かうことにした