【HQ】絶対的エースを崇敬しています【白鳥沢】 (ページ34)

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卒アル① ページ34

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｢第1回、卒アルを見返してみようの会～｣

休日の午後、天童さんから卒アル持って食堂に来てとメッセージが来た

頭にハテナを浮かべながら食堂に行くと、端の方で天童さん、牛島さん、瀬見さん、賢二郎、工がいるのが見えた

他の人は部活が終わったあとでやることがあったり寝てたりしてたらしい

賢二郎の隣に座った途端、天童さんから冒頭の言葉を言われたのだ

『これ1回も2回もあるんでしょうか』

｢まあまあそこは気にしないでネ｣

天童さんが考えることは突拍子もなくて困る

こんなのただの黒歴史公開だよ…

だがしかし！！
牛島さんの卒アルにはとても興味がある、とてもだ。

｢じゃあまず工から見せて｣

｢お、俺からですか！？｣

｢はいはい開いた開いた～｣

天童さんが工から卒アルを取り上げて開くと、そこには何十人の小学生の顔が

2ページほどめくると、今と髪型が全く変わらない工が屈託のない笑顔で写っている写真が目に入った

『工はずっとこの髪型なんだね』

｢ばあちゃんに小さい頃カットされて、カッコイイと言われたのでずっとこのままです！｣

おもしれー！と腹を抱えてケラケラ笑う天童さんと瀬見さん

その間にペラペラとめくって一人一人が書いたページを見る賢二郎

工の将来の夢の欄には、でっかい文字でエース！！って書かれていた

賢二郎は殺意を込めた目で卒アルを閉じ工にリターンする

｢な、なんでそんな怖い目するんですか！｣

｢黙れおかっぱ小僧｣

｢白布さんだってほぼおかっぱじゃ…いだっ！｣

賢二郎に横腹を殴られる工
これが縦社会と言うやつか

｢じゃあ次俺ね！｣

天童さんの小さい頃、何気に気になる

少し期待して卒アルを開いた

が、そこには牛島さんでさえ少し驚いた様子をした写真があった

『これ誰ですか…？工ですか…？』

｢俺に決まってんでしょ～！天童覚ってちゃんと書いてあんじゃん！｣

そうは言ったって、このパッツン前髪はどうしたって工を連想させてしまう

想像してたものとはちょっと違った可愛さに、フフっと笑いを堪える

｢天童さん！俺とお揃いですね！｣

｢一緒にしないで｣

｢えっ｣

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