【HQ】絶対的エースを崇敬しています【白鳥沢】 (ページ33)

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考えてみようページ33

『瀬見さん、ティッシュありますか』

｢ん、ほらよ｣

鼻をかみたくなってポケットを漁るも、ティッシュなんてものは入っていなかったので、1番持ってそうな瀬見さんに貰った

『ありがとうございますママ』

ママじゃねえと突っ込まれながら、ズビーっと鼻をかむ

｢ひかりはザ・末っ子タイプだよな｣

『それを言うなら瀬見さんはお母さんですよ』

面倒見いいし、器用だしなんだかんだ優しい
賢二郎にぶった斬られた工をなだめてる時とかは特にお母さんだなって思う

『バレー部の人達って個性強いから、もう一家作れますよね』

｢個性の強さは否定しない｣

獅音さんは言わずもがなお父さん
瀬見さんがお母さんで…

｢おい待て俺と獅音夫婦じゃねえかよ｣

『お二人なら素晴らしい家庭を築けそうですね』

｢確かに。獅音は頼りになるしいいかもな｣

瀬見さんも面白がってだんだんノってきてる
部活ノートの裏側にメモしながら家族構成を考えることにした

『太一は下に兄弟がいそうな感じがするんですよね。個人的に』

｢あと隼人も｣

『わかります。山形さんは兄貴って感じが溢れ出る』

体育館の隅っこで床に広げたノートに話しながらメモっていく

『賢二郎は真ん中ですね、面倒事を避ける世渡りが上手いタイプ』

｢ひかりが妹だったらおもちゃとか取り上げて来そうだよな｣

『そんなお兄ちゃん嫌です』

怒らせたらあの冷めきった顔で本とか破ってきそう
考えただけで鳥肌が立つ

｢若利も末っ子｣

『だーー！わかります可愛いんでしょうねきっと…』

｢ひかりより下だな。ひかりがウキウキして無理矢理若利にいろいろ教えたりしてる様子が浮かぶ｣

『私下いないんでそういうの憧れます』

小さい牛島さんに勉強教えてなんて頼まれるのを考えただけでにやける
でもきっと牛島さんは幼い頃から優秀なんだろうな…私が教わってそう

結局上から順に、山形さん、太一、賢二郎、私、牛島さんになった

そして残った2人、天童さんと工だが

『工は』

｢『犬』｣

よし次行こう

『天童さんか…』

｢一番困る奴を残してしまった｣

末っ子とかでもないしだからと言ってお兄ちゃんタイプでもない気がする
というかあんなバキバキに人の心折る兄弟いたら辛い

｢わかった｣

『？』

｢近所の少し危ないって噂の人｣

『近所の少し危ないって噂の人』

特にそれ以外当てはまりそうなものがなかったので、天童は近所の少し危ない人でこの話は幕を閉じた