【HQ】絶対的エースを崇敬しています【白鳥沢】 (ページ28)

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お出かけ行こうか② ページ28

｢ゲッッ！！ウシワカと天童…！｣

私より早く振り向いた徹が嫌なものでも見たような声で反応した

｢うわ～！及川じゃん！兄妹水入らずでおデート？？｣

｢たった今進行形で邪魔が入ってんだよ！｣

デートじゃないし…別に邪魔でもないし…

2人がやんややんや横で言い合ってるのはどうでもよくて

そんなことより今は

『(私服だ、レアすぎる。写真撮っていいかな、ダメだよな。やばいしんどい尊い)』

牛島さんの私服が見れたことにとてつもない感動を抱いている途中なのだ
背高いからめっちゃジーパン似合う～～これはもうベストジーニストとってるでしょ

｢ひかりは、いつもと印象が違うな｣

『お化粧という魔法をかけてきたんです』

｢それは凄いな｣

｢ちょっと！勝手に人の妹名前で呼ばないでよウシワカ！！｣

徹がついに牛島さんに突っかかる
二人の時間を邪魔されてしまった

｢苗字で呼ぶと、お前と被るだろう｣

｢だからってひかりをひかりって呼んでいいわけじゃないんですう～！！｣

理不尽すぎる我儘だよ…子どもじゃないんだから

｢じゃあなんと呼べばお前は満足するんだ｣

｢うーーん、ゴリ『殺す』イッッタ！足踏むの二回目！｣

死んでも憧れの人においゴリラなんて呼ばれたくない

女心を分かってないだから彼女に振られるんだ(二回目)

『徹が変な事言うからじゃん』

｢え、待って。ひかりちゃんホントに及川のこと徹って呼んでんの？｣

『？？はい、そうですけど』

｢及川も可哀想だネ～｣

確かに小さい頃はお兄ちゃんお兄ちゃんって言ってたけど、小学生になったころから徹になった
でもなんで可哀想なのかが私には全く分からないんだけども…

｢妹にはお兄ちゃんって呼ばれたいものでしょ～特にこの時期は。若利クンも及川もわからない？｣

｢気安く呼ぶなし。まあ分からなくもないけど｣

『えっ！？』

徹は私にお兄ちゃんって呼んで欲しいの？今更気持ち悪い

｢…？？｣

どうやら牛島さんはわからないみたいだ

｢俺妹からお兄ちゃんって呼ばれるのすごい憧れる～。ひかりチャン今度俺の事お兄ちゃんって呼んでみてよ｣

｢ぜっったいに駄目！死んでもだめ！てかもう本当こいつらと話してると埒が明かない！さっさと行くよ！｣

『えっえっ、さ、さようなら！』

強制的に話しを切るように私の腕をグイグイと引っ張ってフードコートに向かっていく徹

｢もう、最悪なヤツらに会っちゃったよ｣

『どおどおっ』

｢俺馬じゃないから！｣