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告白 ページ24

「及川さんのことが好きです。付き合ってください」

『え"』

これ、告白ってやつ?





昼食を食べていると、見たことない顔の男子から声をかけられた

「あの、放課後体育館裏に来てくれませんか?」

『いや、放課後は部活があるので…』

「お願いします!」

一方的に話を進められて行かざるを得ないことに

でも来たら来たでこれだ

なんて言って断ればいいんだ
別に彼氏がいる訳でも好きな人がいる訳でもない
牛島さんはめちゃめちゃ好きだけど!


『私まず君のことよく知らないし話したこともないし…』

「俺、1年の吉田って言います。入学してすぐ廊下でひかりさんを見て、一目惚れました。」


そんなこと言われても私は吉田くんのこと今初めて知ったし、どう考えてもお付き合いは出来ない

とりあえず、今はこの状況をどうにかしたい


『ごめんね、今は部活に集中したいの』


嘘をついたわけじゃない
大会前じゃなくとも練習は毎日のようにある
付き合ったって恋人のために作ってあげられる時間も少ないと思う


「なんでですか」

『え』

いきなり彼の雰囲気が変わり、私の手首をガッと掴んだ

「部活がそんなに大切なんですか。俺と付き合った方が楽しい生活が送れると思うんですけど、ダメですか」


腹が立った
そんなに で表されたこと、こんな薄っぺらそうな奴とバレー部を比べられたことに苛立ちを覚える


『うん無理。手放して貰えるかな』

「嫌です。俺が納得する返事が貰えるまで離しません」


脅すように握られた手首に力が入る
振りほどこうとしてもちょっとこれは無理がある


『(いたい)』




「ひかり、そこで何をしている」

痛みで顔をしかめていると、声がした方には牛島さんが立っていた


『う、牛島さん!』

吉田くんの手が緩んだ
その隙にパシッと彼から手首を振りほどいた

「いつもより来るのが遅いから、天童に探してこいと言われたんだ」

天童さん、もしかしてこのことも悟って牛島さんを送ったとか有り得る

「チッ」

いきなりのバレー部のエースの登場に、吉田くんも諦めた感じで立ち去って行った


『ふう…ありがとうございます』

「手首大丈夫か、掴まれていただろう」

と、私の腕を掴んでまじまじと見る牛島さん

『ぜ、ぜ、全然大丈夫です!』

やべー!ボディータッチ!!なんてこの空気にそぐわないことを考えていた


顔を上げると、目が合った牛島さんが少し微笑んで

「お前が無事で良かった」








『(それはずるいでしょ……)』

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設定タグ:ハイキュー , 白鳥沢 , HQ   
作品ジャンル:アニメ
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作者名:もよみ | 作成日時:2018年10月21日 22時

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