【HQ】絶対的エースを崇敬しています【白鳥沢】 (ページ16)

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青城さんページ16

『えーとこれとこれと…』

今日は部活で使う用品の買い出しに来ている
テーピングとか粉とか

近くのスポーツ用品店がお休み
だからチャリ通の友達にチャリを借りてちょっと遠くのお店まで来た

バレー用品のコーナーに入ったりして色々見ていると

｢あれ？ひかり！？｣

『え？あ、岩ちゃん！久しぶり！』

｢おう｣

｢ちょっと！声掛けたの俺なんだけど無視しないでもらえる！？｣

まさかの徹と岩ちゃんに遭遇
そして後ろにいる黒とピンクの髪の人

『(確か花巻さんと松川さん)』

青城とは公式戦でも戦ったことあるし、名前とかどんなプレーをするかも覚えている

｢及川誰その子｣

｢ちょいまち、その子見たことあんね｣

まあ、マネージャーが相手選手と直接話す機会はあまりないし、知られてなくて当然なのかな

『及川ひかりと申します。白鳥沢でバレー部のマネージャーをしています。』

流石に顔は覚えられてるか

｢あー、白鳥沢の。どおりで見たことあると思ったわ。
って及川ってまさか｣

『そのナルシストセッターの妹です』

徹、私が妹だってこと言ってなかったんだ
でも確かに自分たちの学校の最大の敵のマネージャーが自分の妹なんて、あまり言いたくないよな
なんて変なこと考えちゃって一瞬落ち込んだ

｢妹ちゃんだったのか～。確かに美形だけど及川みたいに腹立つオーラないから全然気づかなかったわ｣

｢ねえお前らさっきから及川さんに対して失礼すぎ！！｣

｢でも言われてみれば確かに顔似てる｣

あれ、思ったより大丈夫なのかな…

｢まっつんまじ？あんま俺ら似てるって言われないよね｣

『私のが顔整ってるしね』

｢ゴリラは黙っててくれないかな｣

ここがお店だということも忘れて、家にいる時のように徹と言い合う

｢こいつら似てるとこしかねえべや｣

岩ちゃんが口を開く

｢頭は残念な所とかバレーは上手い所とかゲームでも負けず嫌いな所とか寝てる時の顔とか、あげたらキリがねえな｣

徹の幼馴染であると同時に私の幼馴染でもある岩ちゃんは、小さい頃から私たちを誰よりも近くで見てきた
だからこそわかる事があるんだな

｢ちょ、岩ちゃんやめてよ！なんか恥ずかしい！｣

『残念じゃないもん私白鳥沢一般入試で入ってるから！頭いいから！！』

｢ふーんだ！この前英語45点だったってLINE送ってきたじゃん！｣

またギャーギャーと徹と言い合いを始める

｢な？こいつら果てしなく似てるだろ？｣

｢｢うん、納得｣｣