【HQ】絶対的エースを崇敬しています【白鳥沢】 (ページ12)

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体育大会③ ページ12

体育大会③

目の前にあるのは地面

ジンジンと痛む膝と手のひら

やらかした、盛大に転んでしまった

恥ずかしくて顔を上げられずにいると

｢ププッ、ひかりチャン大丈夫～？｣

と、天童さんは私の手からバトンを奪って颯爽と走っていってしまった

テイクオーバーゾーンの中で転んだからまだ良かったかも

じゃなくて！

これ絶対後で馬鹿にされる…既に馬鹿にしてる笑い方してた…

とりあえずここじゃ走ってくる人の邪魔になるから、転がりながら走り終わった五色瀬見さん賢二郎の元に移動する

｢ひかりさん大丈夫ですか…？｣

『何も言うな』

｢お前今ヤムチャみたいになってんぞ｣

『やめろ言うな』

｢ほらひかり、保健室行くぞ｣

瀬見さんは私の膝の傷を見て歩けないと思ったのか、乗れと言わんばかりに私に背中を向けた

ぶっちゃけ歩けそうにもなかったしはずかしくて歩きたくもなかったから、ご好意に甘えておんぶしてもらった

『そういうことサラッとできちゃうんですね…ほんとかっこいいです私服クソダサいですけど』

｢お前の体は今俺が握っていると言っても過言ではないんだけどな｣

『ごめんなさい殺さないでください』

無事に保健室に到着し、手当をしてもらった

多分今までで1番恥ずかしい思いをして、私の今年の体育大会は幕を閉じた

ちなみに私が転んだあと天童さんがまるで妖怪のような速さで他の部活を追いかけ、そこから少しずつ上位に上がっていきアンカーの牛島さんが一位でゴールしてくれた

もう本当に牛島さんカッコよすぎるわ

｢え？ひかりチャンの尻拭いしたの俺なんだけど｣

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作者が一昨日体育大会だったため急遽書きたくなってしまいました…
お付き合いいただきありがとうございました☺