合鍵をもらうまでは、 (ページ5)

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「Aのこと、好きだけど。」

『えっちょ、え？』

「気づいてなかったんだ？」

『ほんとに？りあるがち？』

「リアルだってなんで？そんな信じれない？」

『だってそんな、初めて聞いたし。そんな素振りみせなかったじゃん、』

「いや、Aが気づかなかっただけだよ」

『ええ、？』

「ばーか」

また愛おしそうに頭を撫でてくるから困る

ずっと好きだったって、いつから、？

「まあ気にしなくていいから、」

なんて言われたけど気にしないわけないじゃん、

お酒飲んで全部忘れようと思っていっぱい飲んだけど

「なんでそんなに飲んだの」とお説教が始まった

照から離れて飲んでたから怒ってるらしい

辰哉も友達と話してたから隣にはいなくて。だから余計怒ってる

いつもより飲んだのに全然酔えなかったなあ、なんて思ってたら

「なあ、聞いてんの」と肩を照の方に向かされた

『ごめん』

「まあ、いいけど。俺らがいないとこで酒飲むなよ」

『それはちょっと無理かも』

「は？」

『嘘です飲まないです』

「約束な、」と小指を出してくる

きっと照も酔ってるんだろうな、なんて思った。飲んでるとこ見てないけど。

酔った勢いだし今日のことは記憶から消しちゃおうか、