【歌い手】期待して損した。

★ ページ33

歌詞｢………別に真っ正面からぶつかる必要はないんじゃないかな。｣



ぽんぽんと一定のリズムで頭を撫でられる。


歌詞｢現に僕もこの問題から逃げちゃってるし。
向き合うことだけがすべてじゃないと思うんだ。

時には逃げないと、無理しすぎるのは体に毒だしね。｣



頭に乗っかる大きな手が暖かい。


『でも怖いんです………今のこの環境が壊されちゃうのが。

今まで辛い思いした分、ここでの生活が私にとってすごく大切なものになったんです。


その大切なものを、壊されたくないから……だから…。』





怖いよ、私だって。

でも私がいま頑張らないと、壊されてしまうかもしれない。





歌詞｢Aだけがやる必要はないよ、僕だってそらるさんだってまふくんだって、皆がいるじゃん？

一人で全部抱え込むんじゃなくて皆に頼って見たらどう？｣



皆に頼る…………。


『でも皆が悩んでるなかで自分だけ頼るのはダメだと思います………。』


歌詞｢違うよ…………そうじゃない。

皆が皆に頼ればいいんだよ、お互いに支えあえば。
いつものように誰かが困ってたら助けるの。

皆が仲良く支えあって暮らしてるのがこのシェアハウスの良いところでしょ？｣




皆が仲良く支えあう、か…………。

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