二回目の転生先は脅威の侵略者編！？【吹雪士郎】 (ページ16)

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第九十六話ページ16

＜引き続き士郎サイド＞

秋「ここ、みたいだね」
春奈「はい…結構傷が深いですね」
夏未「えぇ…。この傷は今日中に目は覚めないかもしれないわね……」
士郎「っ……！」

優花ちゃん……一体何があってこんな姿に……。
その時、アツヤの声がした。

アツヤ『士郎、この女は誰だ？』
士郎『この子は野坂優花ちゃん。
実は風華と一緒に居たみたいなんだ』
アツヤ『ふーん。まぁ俺には関係無い話だな』
士郎『………』
アツヤ『…？何だ？士郎』
士郎『いや、何でもない』

僕はそのまま優花ちゃんを看病することになった。
マネージャーの三人は他の皆のことがあるからってグラウンドの方へ行ったんだ。

風華……無事かな。
エイリア学園に利用されてないよね……？
僕とアツヤと風華が揃えば、

“ 完璧 ”

になれるんだから。
父さんとの約束を果たさないとね。

士郎「……？あっ、雨だ」

ｻﾞｰｰｯ
ｺﾞﾛｺﾞﾛｺﾞﾛｺﾞﾛ……ﾋﾞｯｯｼｬｰｰｰﾝｯ!!!

士郎「ﾋﾞｸｯ ))っ！うわあぁぁぁぁ！！」
アツヤ『おい、士郎！しっかりしろ！』
士郎「もう独りぼっちは嫌だっ！！」
優花「………し……ろ…ぅ……」
士郎「っ！？優花ちゃん……？」
優花「ゅ……ぅま……し…ろ………ぅを、たす……けて、あげ……て」

悠馬？僕を助けて上げて？どういうことなんだ……。
……優花ちゃんには謎だらけだな。
風華のことも……そして、“ 悠馬 ”という存在も。

僕は雨が降りやむまでは優花ちゃんの手をずっと握っていた。
だって……独りぼっちじゃないし、優花ちゃんには“ 温もり ”を感じたから。