転生したら野坂くんの妹だった 2【野坂悠馬】 (ページ16)

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第五十八話ページ16

＜優花サイド＞

FFIの開催国ロシアへの出発は、いよいよ二日後。
イナジャパメンバー達は海外渡航手続きの為、それぞれが所属する学校へ向かっていた。

優花は？って思う人居る？居るよね？←
そりゃもちろん！悠馬と西蔭が所属する学校、『王帝月ノ宮中』に行ってます！！

ちなみに明日人、剛陣先輩、万作、ゴーレム、貴利名は雷門中。
灰崎は星章学園。
ヒロト、タツヤ、砂木沼は永世学園。
不動、一郎太は帝国学園。
士郎と風華(一応)は白恋中。
円堂と坂野上は利根川東泉中へと戻って行った。

今思ったけど、雷門と王帝月ノ宮と白恋と利根川東泉以外最後に『学園』ってついてる……(笑)

まぁ、いいや！レッツラゴー！！

私は悠馬と西蔭と共に、無人のスタジアムへとやってきた。

王帝月ノ宮中サッカー部は、最新鋭教育システム『アレスの天秤』によって、徹底的に管理されていた。
ところが、自由を求めた選手達は、創設者・御堂院に造反。
サッカー部は解散に追い込まれていた。

野坂「もう王帝月ノ宮には、サッカー部はない。
でも、僕達が戻る場所はここしかないんだね」
優花「それはどうかな？悠馬」
野坂「どういうことだい……？」

寂しそうに答えた野坂の耳に、足音が届いた。

「優花さんの言う通りです」

部員の一人、香坂くんが真相を明かす。

香坂「サッカー部は再開したんですよ。
御堂院が失脚したことで、他の学校と同じようにのびのびサッカーが出来るようになったんです！」

よく見たら最初に脱走した、竹見くんの姿もあった。

竹見「野坂くん、優花ちゃん、ごめん。
俺、サッカー部が変わったって聞いて、いてもたっても居られなくなって……。
戻って来ちゃったんだ」
野坂「いいんだ。君の方が正しかった。
人間性を失ってまで得る力にどれほどの意味があるのだろうか。
僕達の方こそ、君に謝らなくてはならないよ」
優花「ごめんね、竹見くん、皆……っ！」

私は深く王帝月ノ宮サッカー部の皆に頭を下げた。

奥野「そんなっ！頭上げて下さい！」
丘野「そうですよ、頭上げて下さい！」
優花「そっか……ありがとうっ！」ﾆｺｯ

何故か私が笑ったら、皆の顔を赤くなっていた。