七不思議零番目の怪異は人間のフリをしています【地縛少年花子くん】

第14の怪 ページ16

寧々「はなし？」
唯華「“ 噂 ”のことだよ」

花子「大抵の怪異は噂に逆らえないんだ」
唯華「噂と違う行動をする怪異は、いずれこの此岸から消えてしまうの」

寧々「消える…」
寧々「……」
勿怪A「いるか？」
花子「…ヤシロ」
花子「勿怪の“ 噂 ”を変えてあげてくれないかな」
寧々「“ 噂を変える ”…。」

花子「俺達はこの学園の七不思議」
唯華「…学園に存在する全ての怪異を監督し」
唯華「ヒトと怪異の関係を正しく保つ義務があるの」
花子「殺しをするようなキケンな怪異はここに置いておけない」
唯華「…“ 排除 ”するしかないの」
花子「でも、人間のヤシロなら、“ 噂 ”を変えてこいつらを助けられるんだ」

勿怪A「たのむ」
勿怪B「さっきはわるかった」
勿怪C「アメやる」
勿怪A「われらなんびゃくねんもここでゆかいにくらしてきた」
勿怪B「これからもここにいたい」
勿怪C「アメやる」

花子「頼んでおいてなんだけど…。
ヤシロは殺されかけたんだ。イヤなら無理には…」
寧々「いいよ！」


寧々「“ 噂 ”、変えてあげる！」


唯華「…いいの？」
寧々「うん。 もっけちゃん達見てると思い出すんだ」

寧々「ホワイトインフェルノのこと…」
唯華「ごめんね、なんていったの？」
寧々「ホワイトインフェルノ！
前に飼ってたハムスターよ」
花子「名前やべー」

寧々「それに、さっきは怖かったけど…」





寧々「花子さんと唯華ちゃんが助けてくれたから」
寧々「こないだの人魚のときも…。
ありがとう！花子さん！唯華ちゃん！！」 ﾆｺｯ

寧々「私、トイレ掃除はあんまり好きになれないけど」
寧々「ちゃんと感謝してるんだよ！」
花子&唯華「「………」」
寧々「あっ、もしかしてなんだけど、
これが花子さんの言ってた
“ 掃除の次に大事な仕事 ”？」
花子「…本当はもっと後に頼むつもりだったんだけどね」
寧々「やっぱり！」

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