七不思議零番目の怪異は人間のフリをしています【地縛少年花子くん】

第13の怪 ページ15

「 蹴散らせ！白枚代！！ 」


ｷﾞｭｵ ﾎﾞｯ


「ヤシロ達はすーぐ怪異とイケメンに引っ掛かるよね」
「ダメだよ 気を付けなくちゃ」


花子「“ ヒト ”なんて、カンタンに死んじゃうんだからさ」
花子「ね」
寧々「花子さん…」
唯華「……。」
寧々「(また、助けてもらっちゃった…)」

寧々「いたっ」 ﾎﾞﾝｯ
寧々「ん？」 じー
寧々「なにこれ…うさぎ？」



ずら〜〜…



花子「彼らは勿怪」
唯華「…現在の名前は“ ようせいさん ”。」
花子「古くからヒトの傍に居て、小さな盗みやいたずらをしている怪異だよ」
寧々「たっきと随分形が違うのね」 かわいい…
唯華「勿怪は弱くて臆病な怪異だからね。
何かと攻撃するときは、ああやって大勢で集まって変化するの」
唯華「だからこそ本来、人を襲うような攻撃的な怪異じゃないんだけど…」
花子「全部言われた…」 流石零番！

勿怪A「われらもころしはしたくなかった」
勿怪A「しかしわれらの“ はなし ”はかわってしまった」
勿怪B「やむなしやむなし」
寧々「はなし？」

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