転生したら野坂くんの妹だった【野坂悠馬】 (ページ38)

今日:3 hit、昨日:11 hit、合計:67,320 hit

第三十五話ページ38

優花「そして二つ目の質問、
…………っ、いいでしょう。
ただし、不自然に消えてしまうのも変じゃありませんか？
私も何か理由をつけなければ、貴利名にも推理されてしまうかもしれませんし。
私じゃ、そんないい理由を考える脳はありません。
それでもいいですか？」
監督「ｵｰﾎｯﾎｯﾎｯちゃんと考えますよ～優花さん」

…………ホントかな………。
私は不安ながらも監督に託した。

監督「…………そろそろ、子文くんの話も終わっている頃だと思いますんで、行きましょう」
優花「はいっ」

私と監督は監督室を出た。

＜ミーティングルームにて＞

監督が言ったように、子文くんの話が終わった直後だった。
そして、心配したかように、風丸が近づいてきた。

風丸「大丈夫か？…………監督と何話してたんだ？
…………なんだ、その傷。
もしかして、監督にやられた後か………？」

私は風丸が指差す方向を見ると、そこにかすかに傷が付いていた。

優花「………っ！？何、この傷………
私、知らない。
知らない知らない知らない知らない知らない知らない知らない知らない知らない」
風丸「っ！？おい、大丈夫か！？優花っ！！！」

風丸が優花の体を揺らす。

優花の異変に気付いた周りのメンバーが優花と風丸へと近づく。

明日人「大丈夫！？優花っ！！」
氷浦「優花、一体どうしたんだ！？」
円堂「風丸、優花はどうしたんだ！？」
風丸「それが………、この傷を見た後にこんな状態になって………っ！」
士郎「とりあえず、監督に伝えに行こうっ！！」
明日人「それなら俺、監督に伝えに行ってきますっ！！」
円堂「俺もいくぞっ！明日人！！」
風丸「ありがとう、円堂、稲森。
俺達は優花をベッドに持っていく。
野坂も手伝ってくれっ！！」
野坂「………っ、はい！！」

野坂は優花を気遣わず、ただ立ち尽くしていた。