時間と猶予。Ⅱ【H×H】 (ページ6)

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NOside

「(何か寒気が...きっと気の所為よね、)」

ヒソカがチョウヤに対して想っている事がチョウヤにも伝わったのか、去った後にも寒気を感じてしまったようだ。
気の所為だと言い聞かせ、遠くの方向へと走る。

数時間後。

すっかり辺りも暗くなり、チョウヤは夜目を使って森林の中に潜っていく。
チョウヤの眼は紺色からは程遠い、真っ赤に染まっている。

「(確かこの辺りに洞窟が...って、)」

一晩を過ごせそうな洞窟を既に見つけていたのだが、洞窟の手前辺りに人影が見えた。その人影の正体は＿＿＿＿

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クラピカとレオリオだった。

少し安心したチョウヤは二人に駆け寄ろうと、駆け足で向かったのだが...

「！レオリオ、後ろから誰かが来ているぞ！気をつけろ！！」

「な、なんだとっ、！？」

クラピカはチョウヤだと気付かず、レオリオは気をつけろという言葉を聞き、すぐにナイフを右手に持った。

「(しまった、声をかけていれば...！)」

攻撃されてしまえば元も子もない。
チョウヤはすぐに腰に掛けていたレイピアを左手に持ち、攻撃を避ける為にレオリオを押し倒すカタチになった。

「...ごめんなさいレオリオさん、クラピカ。
私よ、チョウヤ。」

「！チョウヤか...済まない、敵だと思ってしまった、」

「チョウヤちゃんか！！なんだ、びっくりしたぜ...」

チョウヤはレオリオから離れ、レイピアをしまった。

「たまたま二人を見つけたの、声をかけておけば良かったわ...」

「仕方ないさ、私達も勘違いしてしまって済まなかった、」

「そうだぜ？チョウヤちゃん、気にすんな！！」

チョウヤは二人の暖かさにとても安堵したのだった。