時間と猶予。Ⅱ【H×H】 (ページ1)

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「...さて、371番(ゴズ)が現れるまで日にちがあるわ。
それまでプレートを守らなくちゃ...」

チョウヤは第四次試験が始まるとすぐに高い木の上で周囲を観察し始めた。

「(...！あれは105番(キュウ)...となると、)」

チョウヤはすぐに茂みの方へ視点を移した。
予想が的中したのか、チョウヤは目を見開いて少し喜んだ。

「(53番(ポックル)...！！)」

キュウを狙うポックルをたまたま目撃したチョウヤ。
その近くにまた一人気配があるのに気付き、

「(ゴンくん...？)」

見事にゴンを見つけた。
三人とも茂みの中におり、チョウヤを見つけるのには上を見なくてはいけないのでまだ気付かれていない様で。

すると、ポックルがキュウに向かって矢を放ち、命中までとはいかなかったが右肩に掠った。

キュウは力が入らなくなったのかばたっと倒れてしまった。

「矢には速効性の痺れ薬が塗ってある。
一週間はマトモに歩くことも出来ないよ？」

「水場はすぐ側にある、死にはしないさ。」

「じゃあな」

ポックルはそのまま105番のナンバープレートを奪い、そのまま茂みから出ていった。

「(これが狩り(ハンター)...ね。)」

チョウヤはそのまま興味深そうにポックルを見詰め続けた。