プロローグ ページ1
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少年は大きく開かれた窓辺に腰掛け、どこか恍惚とした表情で星の散らばる夜空を仰いでいた。
そこは森の奥深くにあるからか、外灯に邪魔されない美しい大空。
月の光が、男にしては＿＿女にしても長すぎる美しい金の髪を撫でるように輝かせる。
星が瞬くと同時に濃紺の空を映したアクアマリンの瞳を煌めかせる。
『そとのせかいは、どんなにすてきなんだろう。』
少年に行動が許されているのは、この目が眩むほど高い高い塔の中だけ。
彼の世界は、塔の中と母親...そして、この大きな窓から見える景色だけで完結していた。
外に行ってみたいと母に言ったことはある。
だが少年は、「外は危険がいっぱいだから。」と諭す彼女に丸め込まれてしまったのだ。
それでも、小さな小さな長い髪の少年は夢想することを辞めなかった。
『ぼくのこんなくらし、いつまでつづくの？』
一際輝く1等星に、白く幼い手が伸ばされる。
外はこんなにも近いのに、遠い。
お母さまのことは大好きで、悲しませたくないのに、外に出たいと思ってしまう。
いつかあなたが外に出る日が来る、でも今じゃない。...と言うお母さまを、信じるべきだとは分かっているけれど。
繰り返される、変わらない日々。
毎日毎日詰め込まれる年不相応の勉強。
でも、きっと。
理解者を、友人を。
いつか得る日が、早く来ればいいのに。
「＿＿初めまして、''アリス''。ボクはリドル。」
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陽炎(プロフ) - ミラさん» コメントありがとうございます！7/16は不思議の国のアリスの映画公開日なんですよ〜これからもうちのアデルをよろしくお願いします。 (2022年9月16日 20時) (
レス) @page2 id: 2f4be1d9c5 (このIDを非表示/違反報告)
ミラ - すごく好きです！アリスくんと誕生日が同じでちょっとした縁を感じました(о´∀`о) (2022年9月15日 13時) (レス) @page4 id: ef5a094389 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：陽炎 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Kagerouhp/
作成日時：2022年8月30日 23時
