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Aはゆっくりと立ち上がった。
ｸｨﾚﾙ｢きゅ...吸血鬼に...｣
｢だからニンニクですか。なるほど。でもおかしいですね？どうしてニンニク以外の臭いがするのでしょうか。それも、腐乱臭。｣
魂の臭い。
それは腐乱臭なのだ。
ｸｨﾚﾙ｢なぜ気づいた...｣
｢あぁ、私鼻は利くんですよ。...あなたのターバン、取ってもらっても？｣
いつの間にかAはクィレルの目の前に来ていた。
ｸｨﾚﾙ｢嫌です。｣
｢見せたくないものでもあるのでしょうかねぇ？まぁいいです。この1年、あなたは4階の廊下にあるものを求めて動いてきた。ハロウィーンにトロールを忍び込ませ、ハリーの箒を暴れさせた。ハグリッドにドラゴンの卵を与え、森でユニコーンを襲った。なぜ12歳の小娘が気づいたか？詰めが甘いんですよ。あなたはトロールの専門家だ。たかがトロールが学校に入ったからといって、怯え気絶するでしょうか？いいやしない。公衆の面前で、生き残った男の子であるハリーの箒が暴れ落ちかけたとなれば、ハリーに恨みのある人間の仕業だと考える。それならば、犯人は誰だろうか。あぁ、あなたはある程度は上手くやっていた。いかにもあやしい真っ黒くろすけの贔屓陰険仏頂面教師と、おどおどした吃りの教師がいたとして、誰があなたが犯人だと疑うでしょうか。｣
Aは話し続ける。
｢私は考えました。その昔、闇の帝王につけられたこの傷は、帝王と繋がっているようです。おや、その繋がりは、あなたとあるように思えますよ？あなたは去年、''それ''をどこかでもらってきたのでしょう。そして、闇の帝王を復活させるために、4階の廊下にある''賢者の石''がほしい...違いますか？｣
クィレルは、忌々しそうな顔を隠すことなくAを睨みつけた。
対してAは、飄々とした笑みを隠すことなくクィレルの答えを待っている。
ｸｨﾚﾙ｢っ...くくく、っあはははは！｣
クィレルは狂ったように笑い始めた。
ｸｨﾚﾙ｢あーあ、可笑しいですね。そこまで感づかれていたとは、私は君を見くびっていたようだ。...そこまで知られているなら、連れていくしかありませんね。｣
いつの間にか、吃りは消えていた。
クィレルは目にも止まらぬ速さで杖を取り出した。
ｸｨﾚﾙ｢
Aは床に崩れ落ちた。
ｸｨﾚﾙ｢...すみません、アンナ先輩...｣
クィレルは辛そうに顔を歪ませた。
...Aの胸元の赤いネックレスが、鈍く輝いた。
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りあ(プロフ) - 早く続編を見たいです！楽しみに待ってますね！ (2022年10月20日 14時) (
レス) @page21 id: 2821336846 (このIDを非表示/違反報告)
ちゅん(プロフ) - 続編楽しみにしてます！ (2021年4月22日 21時) (レス) id: 1fdd2ab3eb (このIDを非表示/違反報告)
朝日奈 美奈 - お久しぶりです！やっとまた読めました！（一時的に）賢者の石、完結おめでとうございます！続編たのしみにしています！応援してます、頑張ってください！ (2021年1月27日 17時) (レス) id: c6014268c1 (このIDを非表示/違反報告)
Silky Love(プロフ) - 続編早くみたいです！楽しみにしてます！！！ (2021年1月25日 18時) (レス) id: 8f0d37e51e (このIDを非表示/違反報告)
スノウ(プロフ) - このお話すごく好きです！応援しています！続編楽しみにしてます！ (2020年12月17日 16時) (レス) id: 4bf735c37e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：舞咲優陽 | 作成日時：2020年9月16日 7時
