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「じゃあ保護者の方呼んだから、永瀬くんは来るまでそのまま寝てなさい」
「ッス」
「あなた、永瀬くんの荷物持ってきてもらっていい？」
帰ってくるなりてきぱきと動く保健室の先生に言われ保健室を出て廊下を歩いていると、もう授業が終わっていたのかちょうど体育館から戻って来ているクラスメイトと合流した。
クラスメイトからの視線を感じながら隅を歩いていると、後ろから平野くんが駆け寄ってくる。
「Aさん、廉は？」
「帰ることになったよ。今荷物持ってきてって言われたの」
「俺も手伝うよ。流石にあいつの脱いだ制服とか持ちたくないでしょ」
冗談っぽく笑いながら隣に並ぶ平野くん。
さらりと揺れる前髪もきらりと光るピアスも、何もかもが永瀬くんとは違うなあ。
……って何考えてるんだろ。
「あれ、平野くん右にも開けた？」
「ん？」
「ピアス」
「あ、そーそー。進級デビュー的な？」
変な思考を打ち切るように話題を振ると、平野くんはへらりと笑ってわざわざ右耳を見せてくれる。
「ピアスに顔が負けないね」
「は？何それ？」
「褒めたの〜」
「えっあ、ありがとう」
よくわかっていないままお礼を言う平野くんに笑ってるとあっという間に教室についてしまった。
平野くんに制服をとってきてもらい、私も恐る恐る永瀬くんの机の中からペンケースやら電子辞書やらを取り出し彼の鞄に入れた。
そのあと二人で保健室に持って行くと途中でチャイムが鳴り、二人だけ次の授業を体育着で受けることになってしまった。
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結愛(プロフ) - 突然すみません。以前他の方の小説を書かれていませんでしたか...？久しぶりに来てみたら大好きだった作品がなくなってしまっていて、頼さんをお気に入り登録していたのでもしかしたらと思いまして...。人違いやご不快に思われたらすみません。 (2020年7月23日 3時) (
レス) id: 515c739cb3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：頼 | 作成日時：2019年10月4日 23時
