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「なるほどね、Aさんは好きな男に告白したいと。……いやしぃや」
相手は永瀬くんだということをぼかしてざっくりと現状を伝えると、永瀬くんから開口一番クリティカルヒットをいただく。
そうだ、永瀬くんは想い人にはすぐ告白するタイプだった。そんな風に意外に熱いところもかっこいい。……じゃなくて。
「告白はしたいよ！ただ勇気がなくて」
「そんなん、Aさんの気持ちは俺じゃどうにも出来ひんしなぁ」
ダメだ、永瀬くん死ぬほど恋愛相談に向かない。流石自分で言うだけある。
いや期待はしてなかったけど！定期的に話す口実が欲しかっただけだけど……！
黙りこくった私を見て永瀬くんはんーと唸ると、腕を組んで私の顔を覗き込んだ。
「なぁ、Aさんの好きな相手が誰かは聞いちゃだめ？」
「へっ」
「だって聞かんとわかれへんもん。いろいろ」
いろいろって。
確かにごもっともである。
でもそれを打ち明けるにはタイミング的にも、私の気持ち的にも、まだ待っていただきたい。
「それは、まだ秘密で……」
「えー！まだって！ここまで話しといてそんなんアリなん？」
「も、申し訳ないです」
私が謝った後も、同い年？同じクラス？……え、男だよな？と質問を続ける永瀬くん。
全部笑って返すのにも限界が来て、
「あ、当たってたら当たりって言うから。
わかったら教えて」
と提案するとあー、と納得したように頷き、
「わかったわ。っし、上田、池谷、榎本……」
「出席番号順に言ってもダメです」
やっぱ？と笑う永瀬くん。
かわいい。かわいいけど、ダメです。
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結愛(プロフ) - 突然すみません。以前他の方の小説を書かれていませんでしたか...？久しぶりに来てみたら大好きだった作品がなくなってしまっていて、頼さんをお気に入り登録していたのでもしかしたらと思いまして...。人違いやご不快に思われたらすみません。 (2020年7月23日 3時) (
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作者名：頼 | 作成日時：2019年10月4日 23時
