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その眩しさに数度瞬いて私は口を開く。
「お礼って、何の？」
今日、平野くんに何かそんな大層なことしただろうか。
「んーと、借り物競争のときと、あと鼻血出ちゃってたとき」
「そんな、お礼されるほどじゃないよ」
「いーの！俺がお礼したいの！だから、断らないでよ」
ね？とさらりとした前髪からまっすぐ視線を投げられてしまったら。
「……わかった」
「やった！」
私が首を縦に振ると、そうやって嬉しそうに笑うから、まったくずるいひとだと思う。
．
「やっぱ仲良いよね平野くんと」
平野くんが持ってくれたグラスからジュースを飲みながら、小林は再び私に聞く。
「た、多分、そう」
今度は、たどたどしく肯定した。
あんなことを平野くんに言われて自信なく否定するなんてできない。
「ふーん」
「なにその返事。小林が聞いたんじゃん……」
相変わらずのそっけない返事にむっとすると、だって、とこちらを向く。
「平野くんとあんた、友達っていうより付き合ってるように見えるし」
……は？
恐らくまぬけな顔をしているだろう私に、小林は至って真面目な顔。
「平野くんは誰にでもあんな感じって言ったけど訂正するわ。少なくともあんな顔誰にでもするもんじゃない」
「いや……え？」
「あんたが永瀬くんを好きなのは嫌と言うほど知ってるからね。それを知らなかったら普通にカップルに見えるよ、あんたら」
なんて言うべきかわからず黙ると、小林はまあそんだけ仲良いってことだよ、と話を終わらせた。
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結愛(プロフ) - 突然すみません。以前他の方の小説を書かれていませんでしたか...？久しぶりに来てみたら大好きだった作品がなくなってしまっていて、頼さんをお気に入り登録していたのでもしかしたらと思いまして...。人違いやご不快に思われたらすみません。 (2020年7月23日 3時) (
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作者名：頼 | 作成日時：2019年10月4日 23時
