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それから二週間、永瀬くんは時々元気がないように見えた。
でも毎回、気付いたらいつも通り綺麗に笑うので、毎回自分の気のせいかもと思う。
そして二週間ということでもう定期委員会だ。
委員長の後ろの黒板に体育祭係決め、と書かれている。
そんな時期かあと感慨深くなる。
今日は体育祭当日の係とシフト決めだった。
保健委員は毎年体育祭で、クラスごと交代で救護テントについて保健室の先生や体育科の先生の手伝いをするのだ。
「もう体育祭か、夏まですぐやな」
「そうだね。制服も夏服になったし」
委員会後、いつものようにペンケースと配られたプリントを持って並んで廊下を歩く。
ああ、半袖の永瀬くん、心臓に悪い。
ちょっと前までのワイシャツの袖をまくるやつ、あれも大分やばかったけど半袖となるとまた別だ。細くてもうっすら筋肉のついた二の腕が眩しい。
体育祭がこんなに楽しみなのは楽しみだ。
去年も、堂々と長時間永瀬くんを見れる！となかなかに楽しみだったけど、今年はそれよりもはるかに楽しみ。
永瀬くんを応援できるし、一緒に盛り上がれるし、係だって一緒だ。
今年は受験生だし思いきりはしゃげるのもここまでだと思う。
ここで一気に近付いて、告白できたら。
「めっちゃにやけとるやん」
「えっ！」
「上手くいくとええな」
永瀬くんが薄く笑う。
どきりと胸が鳴る。
「な、にが？」
「何がって……好きな人と近付きたいんとちゃうん？」
なんでわかったの。永瀬くんがエスパーなのか、私がわかりやすいのか……後者だろうけど。
確かにそうなんだけど！その相手はあなたなんです。
モロ顔に書いてあったわ、と笑う永瀬くんはどこか覇気がなくて、なんでなのか無性に気になった。
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結愛(プロフ) - 突然すみません。以前他の方の小説を書かれていませんでしたか...？久しぶりに来てみたら大好きだった作品がなくなってしまっていて、頼さんをお気に入り登録していたのでもしかしたらと思いまして...。人違いやご不快に思われたらすみません。 (2020年7月23日 3時) (
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作者名：頼 | 作成日時：2019年10月4日 23時
