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全くもって、自分は救いようのないバカだと思う。
力が入らないまま、あの日の如くカウンターに上半身を預ける。
よく考えなくても頭がおかしい。何であそこで飲みに行こう！って発想になったのかもわかんないし、寝不足なのと自分がそんなに強くないことをわかっててこんなに飲んだのもおかしい。キャパオーバーでハイになったとしか思えない。
心配そうな店員さんに愛想笑いをして席を立とうとするも、ふらついて叶わない。私、あれだな、意識ははっきりしてても足腰にくるタイプなのかもしれない。いや冷静に分析している場合ではないんだけど。
どうしようタクシーを呼ぼうか……と思ってから、前に言われたことを思い出して携帯を取り出す。
やっぱりこのときの私は頭がおかしいとしか思えない。
だって、普通なら、ここでジンに電話なんてしない。
「おい、A」
暫くして聞き慣れた声に肩を優しく揺らす手で目を開けると、呆れた顔をしたジンがいた。
ジンは店員さんに愛想よく謝って、私の少ない荷物を持って私を立つように促す。
立てない私にため息をつくと私の腕を持ってジンの肩に回した。
ぐいっと腰を引っ張られて立たされる。
「払っといたから、帰るよ」
ジンは隣のコンビニの前に停めてある車の助手扉を開けると、そこに私を座らせて扉を閉める。すぐに運転席にジンが乗ってきた。
「あんだけ言ったのにまたこんなに飲んで。学習しろよな」
「……だから、ジン、呼んだんじゃん」
「うん、そこだけ合格」
アルコールで滲んだ視界で、ジンはいつもみたいに笑った。
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ぽち(プロフ) - とても素敵でとっても好きです！いつか続きが読める日を楽しみにしています♡ (2023年4月11日 16時) (
レス) id: fb4236f219 (このIDを非表示/違反報告)
ぴぴ - ゆっくりでいいので、ぜひお話の続きぐ読みたいでひさ^_^ (2022年10月16日 23時) (レス) id: 3873617619 (このIDを非表示/違反報告)
ほるん(プロフ) - このお話の岸くんが大好きです！また続きが読める日を楽しみに待っています！ (2021年7月4日 19時) (レス) id: a9d3d404b9 (このIDを非表示/違反報告)
ほるん - 大好きなお話です！再会楽しみに待ってます(^^) (2020年9月23日 22時) (レス) id: a9d3d404b9 (このIDを非表示/違反報告)
えり(プロフ) - 大好きなお話で、何回も読み返しています。頼さんの書かれる岸くんもジンもとても魅力的です！岸くんの気持ちが気になります♪いつもありがとうございます。更新楽しみにしております。 (2020年8月30日 22時) (レス) id: be10b265a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：頼 | 作成日時：2020年4月13日 23時
