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永瀬くんは真っ白の封筒を見て驚いた顔をして、そして眉根を寄せた。
「…………ごめん、無理や」
予想外な言葉と苦しそうなその声に顔を上げると、永瀬くんは片手を額に当てて俯いていた。
頭が真っ白になって、心臓が嫌に音をたてる。
何で、何でそんな反応するの。
もしかして私の気持ちこそ、永瀬くんに重石だったのだろうか。
それじゃあ本末転倒だ。
「……な、永瀬くん」
「ほんまごめん」
「私、」
「……俺読めへん」
「Aさんの気持ちが詰まった手紙なんて、しんどくて読めへんわ」
すうっと体から熱が引く。
永瀬くんは俯いたままこちらを見ない。
手の中で手紙がくしゃりと乾いた音をたてた。
「………………ご、めん、忘れて」
何とか口にし、手紙を突っ込んだ鞄を持って逃げるように教室を出た。
一刻も早くあの場から離れたくて感覚の無い足は素早く下駄箱に向かう。
じわりと視界が歪んだ。
喉が焼けるみたいに痛い。
自惚れていた。
優しい永瀬くんは当然私の想いを受け取ってくれるものだと勘違いしていた。
そうじゃなかった。
私の想いは、余計に永瀬くんを苦しめるだけだった。
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あー(プロフ) - 本当に面白い作品でした！幸せをありがとうございます！ (2020年5月11日 16時) (
レス) id: 027e812693 (このIDを非表示/違反報告)
kaede0318(プロフ) - とっても面白かったです！あと、借り物競走の時の紫耀くんのお題ってなんだったんでしょうか？？ (2020年4月22日 8時) (レス) id: 71eb8c3baa (このIDを非表示/違反報告)
キンプリ大好きちゃんのみー(プロフ) - sideとか誰が言ってるのか書いてあると読みやすいです(*^^*) (2020年3月19日 11時) (レス) id: f3c8e2ad49 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：頼 | 作成日時：2019年10月21日 20時
