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映画の座席は廉くん、私、平野くんになった。謎順番だけど三連続でとった席の両側にも別の人がいたので気を使ってくれたのだ。平野くんはおもてなしとして、廉くんは「彼氏だから」と。
今日やたらと廉くんの口から『彼氏』『彼女』という単語を聞く。普段はふとしたときに彼女扱いしてくれるものの、あまり直接的にそういう表現をすることはしないのでくすぐったくて仕方がない。
平野くんがチケットを取ってくれた映画は流行りのラブコメ映画。漫画が原作のよくあるやつだけど、その類いの映画では珍しく世間で話題になっていたから気になったのだ。
最初こそ隣に座る廉くんにドキドキもしたものの、数分経てばすぐ映画にのめり込んでしまった。
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映画が終わり照明が明るくなる。続々と人が立ち出口に向かう中、急いで僅かに残ったポップコーンを食べきった。
「この後どうしようか」
平野くんは上半身を倒し、私と廉くんに聞く。
「決めてないん？」
「うん。感想言いたい派とか余韻に浸りたい派とかいろいろいるからさ。Aさんはどうしたいかと思って」
どう？と黒目がちな目で見上げられ、ポップコーンで汚れた手をティッシュで拭きながら考える。
これからどこかに行っても楽しいだろうけど、きっと平野くんは全部払おうとするから彼の負担が大きくなってしまう。
「私、そろそろ帰って勉強しないと」
「えっっ勉強？？？！」
咄嗟に思い付いた理由を言うと、平野くんに思ったより驚かれた。大丈夫だろうか、私たち一応受験生なのに。
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あー(プロフ) - 本当に面白い作品でした！幸せをありがとうございます！ (2020年5月11日 16時) (
レス) id: 027e812693 (このIDを非表示/違反報告)
kaede0318(プロフ) - とっても面白かったです！あと、借り物競走の時の紫耀くんのお題ってなんだったんでしょうか？？ (2020年4月22日 8時) (レス) id: 71eb8c3baa (このIDを非表示/違反報告)
キンプリ大好きちゃんのみー(プロフ) - sideとか誰が言ってるのか書いてあると読みやすいです(*^^*) (2020年3月19日 11時) (レス) id: f3c8e2ad49 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：頼 | 作成日時：2019年10月21日 20時
