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下駄箱から教室なんて階段上がったらすぐだ。
言うなら今しかない、と永瀬くんにバレないように深呼吸する。
「あの、永瀬くん。
……今日の放課後、話したいことがあるんだけど、いいかな」
鞄を握る手に力がこもる。
断られても食い下がるつもりだけど、そう何度も断られて傷付かないわけではない。
案の定見上げた顔には眉間に皺が寄っていて、困ってます、と顔に書いてある。
「今じゃあかんの」
「……うん。お願い」
すがるように言うと、ふーーと息を吐く彼に心拍数が上がる。
やっぱりしつこかっただろうか。
「……わかった、ええよ」
気持ちが落ちかけたとき、いつもより低い永瀬くんの呟きが耳に届いた。
思わず勢いよく永瀬くんの方を向いてしまい、彼の肩が小さく跳ねる。
「ほ、本当？」
「なんやねん。ええよちょっとくらい」
覇気は無いが優しいその笑顔に、自分の顔が輝いていくのがわかる。
第一関門突破だ。
「じゃあ、約束だからね」
「おう」
今度は一緒に教室に入る。頷いた永瀬くんを見て、それぞれの席に向かった。
「おはようA」
「小林〜！」
永瀬くんの方を不審そうに見ながら私の席に来た小林に、笑顔でガッツポーズをした。
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あー(プロフ) - 本当に面白い作品でした！幸せをありがとうございます！ (2020年5月11日 16時) (
レス) id: 027e812693 (このIDを非表示/違反報告)
kaede0318(プロフ) - とっても面白かったです！あと、借り物競走の時の紫耀くんのお題ってなんだったんでしょうか？？ (2020年4月22日 8時) (レス) id: 71eb8c3baa (このIDを非表示/違反報告)
キンプリ大好きちゃんのみー(プロフ) - sideとか誰が言ってるのか書いてあると読みやすいです(*^^*) (2020年3月19日 11時) (レス) id: f3c8e2ad49 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：頼 | 作成日時：2019年10月21日 20時
