After story〈1〉 ページ18
．
「……ということがありました！」
＿えーっおめでとう！
永瀬くんに告白して、好きだと言われた日。家に帰って即刻小林に電話して報告する小林は嬉しそうにしてくれた。
「えへへ、今日は駅までじゃなくて家まで送ってくれてね」
＿へぇ家まで、すごいね。じゃあ本当にさっきまで一緒だったんだ
「うん、そのために自転車学校に置いてきたんだって！あと手繋ぐためって。あ〜〜永瀬くんかっこよすぎる」
小林は初回サービスだからね、と私ののろけを聞いてくれるので私もたくさん話してしまう。
小林は彼氏がいるのでテンションが高い私の話を絶妙に聞き流してるが、まあいい。話してるだけで楽しいのだ。
＿一個気になったんだけどさ
「うん？」
＿あんたと永瀬くんて、付き合ってるの？
付き合って……
付き合って……？
付き合ってるのだろうか。
「わ、わかんない」
＿はあ？
「だって、好きですって言って、俺もって言われただけで……」
そうだ、両想いだと浮かれていたけど、付き合ってはいないのかもしれない。いや、両想いってだけで付き合っているのか？
電話越しに小林がハァーと大きくため息をついているのがわかる。
＿ともかく、明日確認してみるんだね
「え、確認ってどうするの？」
＿知らないわよ。私たちって付き合ってるの？とか聞いてみりゃいいじゃん
それで付き合ってないって言われたらどうすればいいんだろう。
実は別に彼女はいて、好きなのはお前だけじゃないから(笑)みたいなことを言われでもしたら引きこもる自信がある。
＿あんたが考えてるようなことはないと思うから安心しな
「……うん」
見透かしたように呆れた声色で小林が言う。
電話越しでも小林は本当に頼りになる友達だ。
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あー(プロフ) - 本当に面白い作品でした！幸せをありがとうございます！ (2020年5月11日 16時) (
レス) id: 027e812693 (このIDを非表示/違反報告)
kaede0318(プロフ) - とっても面白かったです！あと、借り物競走の時の紫耀くんのお題ってなんだったんでしょうか？？ (2020年4月22日 8時) (レス) id: 71eb8c3baa (このIDを非表示/違反報告)
キンプリ大好きちゃんのみー(プロフ) - sideとか誰が言ってるのか書いてあると読みやすいです(*^^*) (2020年3月19日 11時) (レス) id: f3c8e2ad49 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：頼 | 作成日時：2019年10月21日 20時
