[ハイキュー!!] 白いはねのからすのコ。

＊ 5 爽やかなヒト ページ7

__昼休み__


やっとご飯にありつけるー♪

あ、飲みもの買いにいかなくちゃ。


ふあーっとあくびの後に伸びをして、Aは財布から小銭を取り出す。
それをパーカーのポケットに入れて
目をこすりながら、自販機を探しに教室をでた。



橙 「ん...？あれは.... Aーっ！！」


....なんかうるさいな。名前呼ばれてる...？



振り向くと、教室の窓から身を乗り出して
ひらひらと手を振るとーくんがいた。



...恥ずかしいわーうん。無視無視。

すぐに進行方向に顔を戻す。


すると、後ろからばたばた走る音がして
ガシッと肩をつかまれた。



A 「...どちらさまでしょうか？」

橙 「ねえねえ。可愛い妹が見えて、声をかけたのにね君。無視はないデショ(ニコっ」


なんか色々、とーくんが一方的に喋ってきたので、

あーうん。はいはい。と適当に流す。


すると、



「あ！その子が橙也が言ってた妹ちゃん？」



また誰かが教室の窓から、ひょこっと顔を出した。


橙 「お！スガ！そうそう、俺の可愛い妹ちゃん！」


とーくんはそう言うと、スガと呼ばれた人の所に私を連行した。



菅原 「はじめましてー！俺は菅原孝支！橙也の友達だよ！よろしくなっ！(ニッ」



....おぉ、なんと良い笑顔。
まさに、爽やかな青年って感じだ。

それに優しそうな柔らかい雰囲気...



...はっ！

A 「は、羽白Aです..妹です、グミがすきです。よろしくお願いシアス...」


見惚れてました。パニクった。


こんな男の人初めて見たからさ...
てか今
すきな食べもの情報いらないし...


菅原 「へー！Aちゃんはグミがすきなんだー？俺はねー、激辛麻婆豆腐がすきだよ！」


...なんと良い人！！！
わざわざ合わせてくれるなんて！！


私が尊敬の眼差しで菅原さんを見ていると、


橙 「すとっぷすとーっぷ！！しゅーりょー！！はい！Aは自販機いくんだろ？早く行かないと昼休みなくなるぞー？」


とーくんが菅原さんと私の間にずかずか入ってきた。


...誰が引き止めたんだ。


しかし、教室の時計を見てみると昼休みがあと半分もない。


A 「...じゃあ、そろそろ行きますね。菅原さん、とーくん。」


菅原 「おーまたなー！Aちゃん！あ、俺のことはスガでいいからさ！」


A 「じ、じゃあスガさん。わ私もちゃんなしでお願いします...」



じゃあ、また 。と言って手を振る。


自販機に向かう中、スガさんの笑顔を思い出しふふっと笑った...

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